のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

私が不在でも親の不安を取り除ける

父のフルートの先生が、私の不在時父を脳神経外科へ送迎してくれました。

 

先生のお宅近くのクリニックだからついでというのもあったかもしれません。

 

タクシーを手配すれば自力で行けますが、通院に付き添いがあるのは本当に心強いものです。

 

なにかしら不調がある時は不安で、慣れた道の運転も戸惑ったり、ドクターの説明や窓口での会計時いろんな書類を渡されてもよくわからなかったりします。

 

そんな時、冷静な誰かがそばにいるだけで本当に楽になれるのです。

 

診察が終わるまで一緒にいてくれて帰りも家まで送ってもらえたら、そんなに深刻にならなくていいんだ‼︎とすら思えます。

 

そしてフルートの先生は夕方私に電話で報告までしてくれました。

 

演奏の勘が戻ってきたこと、お話もきちんと噛み合うこと、ドクターは運転にオーケーを出したけれど私の次の帰省までは控えてるんだ〜と話していたこと。

 

掛かりつけ薬局の薬剤師さんは「先ほどお父様が処方箋を持って来られました。各科目ごとのお薬の統廃合や飲み合わせの説明をさせて戴きました。お元気そうでしたよ」とLINEをくれました。

 

ありがたすぎて涙が出ます。

 

文字も書けるようになり、私に封書が届いたのでもう大丈夫なようです。

 

ただし長年に渡る介護疲れがリセットされたわけではなさそうですから、もう少し養生しながら楽しい時間を多めに取るように意識します。

 

父も、母を入所させると寂しくなり生きる張り合いをなくすのが本音でしょう。

 

それならお泊まり日数を増やしたり、訪問ヘルパーさんをもっとお願いしたりで対応するよりありません。

アドラー勉強会

時々お若い方たちの集まりに参加させてもらいます。

 

アドラー心理学をシリーズで教えて戴けるので、無理せずに行ける時だけです。

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日頃の生活でアラサーの若者との接点はあまりないので、彼らがどんなことを考え興味を持っているのか知るだけでも新鮮な気持ちになります。

 

「人間の悩みは対人関係の悩みがほとんど」

 

といわれるなかで、悩むと便利だから悩みを使っている。では悩みを使ってなにをしようとしているのか?との問いかけに対し、みんなでディスカッションしながらグループワークをすすめていきました。

 

悩んでいる人の心理は

                        悪いあなた

                       かわいそうな私

という構造で、かわいそうな私に同情してもらえる、自分を正当化する自己保身のため悩みを使っているとのことです。

 

そして繰り返し学ぶ「課題の分離

 

ライン既読スルー問題に重ねての解説で、自分の問題は返信がないことにどう対処するか。相手の問題は返信するかどうかである。ということで

 

相手が返信するかどうかの課題に介入してはならない。返信がほしければ返信がもらえる工夫と、返信がなくて悲しかった気持ちを伝えるといいですよ、とのことでした。

 

気をつける点はIメッセージを使うことで「私は返信がなくて悲しい」と相手を責めるのではなく、私を主語に伝えることだそうです。

 

我々はどうしてもお礼や承認を求め、それがないとイライラしがちですが「他者貢献感」を持つことでかなり軽減されるのではないか、ということでした。

 

では他者貢献とはなにか?

 

仏教でいうところの無財の七施(眼施 和顔悦色施 言辞施 身施 心施 牀座施 房舎施)を例にお話は続きました。

 

人はしてあげた行動は覚えているがしてもらった行為は殆ど覚えていないものらしく、布施をするときは私が誰になにをしたかを忘れるよう意識しましょうとのことでした。

 

いつもその場ではわかったつもりになりますが、実生活で行動してこそ!ですね。

境界線が曖昧だった

17年ほど前に、実家に隣接するお宅のご主人から「境界線が曖昧だから再度調査したい」という申し出がありました。

 

もともとウチの土地を親族に売却し、その後現在の持ち主に転売されたものでした。

 

戦後すぐのどさくさで、今のような測量技術の正確さはなかったようです。

 

測量士さんを頼んでもう一度調査してもらって、間違いを訂正し正確な境界線に新しくフェンスを作りました。

 

先方は少しでも所有地が多く登記されていることを望んでいたようです。

 

これまでより我が家がほんの少し狭くなりましたが、正しい測量をしたので費用は折半しましょうと父が申し出ました。間違っていたのは誰のせいでもないからです。

 

こちらが言い出したのだから全額持ちますとか、やり取りがあったようですが双方納得する形での支払いをしました。

 

その後一家は少し離れた住宅地に新築の一軒家を購入しました。元の家は自営業の仕事道具置き場になりました。

 

それからしばらくして、ご主人が病気で寝たきりになりました。元の家にはご主人の兄弟が洗濯機や家財など、奥さんが1人で動かせないような荷物を縁側に持ち込んで嫌がらせまがいのことをするようになりました。

 

私の実家は両親共高齢のうえ母は要介護者なので、失火や犯罪が怖いのでどうにかしてほしいと奥さんに何度か訴え、片付けてくれたこともありましたがすぐに元に戻ってしまいます。

 

どうやらご主人のお父様が亡くなった際の相続の揉め事が禍根を残したようでした。

 

当然の権利だからと100%の主張をして争っても、気分の良い結果にならないようです。その時は少しの損に見えても、塩梅のいい落とし所を見つけられるとその後の調和を手に入れられるかもしれません。

友達すらも無理

たまたま某独立行政法人に勤務する方と知り合いました。

 

当時41歳で婚活しているというので、いろいろ聞いてみました。そもそも友人自体が少ないようで、本音で話せる相手がいるのかどうか?という感じでした。

 

同期がみんな結婚してしまい、自分が最後の一人になったので紹介会社に登録した。書面上のスペックは高いので交際のお申し込みが次々きてさばききれず大変だ。

 

多くの女性から求められ決め手がなんなのかわからない。母親と上手くやってほしい。自分で一通りの家事はこなせる。アラフォーの妹も独身だ。

 

高級外車に乗っていましたが車種が判別できないほどドロドロでした。中も荷物だらけ。勿体無いな〜

 

安定したお仕事について趣味や友人が多いとかなら周りがほおっておかないはずですし、自分が選び放題と自覚した振る舞いをするでしょう。

 

41歳なら周回遅れで同期に追いつけるだろうというのも理解できます。

 

みんながしている住宅ローンや教育費の話題にオレも入れるぜ、みたいな。

 

しかし。とにかく話題がない。つまらない。会話が続かない。こちらに気づかいさせてることがわからない。なにも喋らない。

 

私の話の引き出し方がまずかったかもしれません。かなり噛み砕いた問いかけや、ハイスペックなお仕事内容を聞かせてくれるだろうとの誘導もあえなく玉砕。

 

自ら語りたいことがない。目の前の人と共有している時間を楽しく過ごそうとさえ思っていない。自分を理解してほしくて説明しようという気もない。

 

周りがお膳立てしてくれるとでも⁈

 

対人スキル0でも察してくれるのは親ぐらいじゃないでしょうか。

 

私が彼の興味の対象外だったことはいうまでもありませんが(笑)(友達にすらなろうと思ってもらえなかった)

何もできない人が家にいる現実

認知症ってどんな症状なのか、身内にいなければわからないと思います。介護施設など訪ねた経験のある方は、え、どこが?と思うような人もいて、正直境界線がわからないでしょう。

 

落ち着かなくウロウロ立ち歩く人や、静かに座っているけど正気のない人、スタッフさんに喧嘩腰で何か訴えている人、様々なんです。

 

なにかしらの不安や体調不良、家族問題を抱えている方も多いですね。何もない方はまずいないでしょう。

 

様々な事を忘れてわからなくなって、病識を失ってなにをどうすればいいのかトイレの使い方、排泄の仕方に迷い、でも人に手伝ってほしいと言えなくて失禁します。

 

身体の使い方も忘れてしまうので、転倒するとどうやって立ち上がればいいのかわかりません。なので常に見守りや介助が必要なんです。

 

家族は留守番させられないのが困ります。わずか10分の外出でもヒヤヒヤします。

 

道端で知り合いに話しかけられても、一人で待たせているのが気掛かりでろくな内容を喋れません。

 

私が出先でいつも急いでいるのはそんな理由からなのです。