のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

ヘルパーさんからお褒めの言葉が

3人シフトの訪問ヘルパーさんが母のお世話に通ってくれています。

 

皆さん、多くの家庭や利用者さんと接していて様々な事例を心得ています。

 

玄関入るとすぐポータブルトイレが置いてあって、一部屋で全てやれるように介護用品だらけだったり、トイレの個室ドアを外しっぱなしのお宅もあるそうです。

 

もう背に腹は変えられないですからね。

 

ウチはバリアフリー住宅なのでお世話する人も動きが楽なんですね。以前の魔窟を知らない彼女たちは「きちんと片付けられてて使いやすいわね」といってくれます。

 

私の時間を四年費やしてここまでしたのが報われたような気がしました(笑)

 

「よく頑張ったね」といわれ本気で嬉しかったし、仕事しやすい利用者宅と思われているのもまんざらでもないのです。

 

母を車椅子のまま移動できること、食事介助〜寝室でのオムツ替え〜寝かしつけ〜衣類の支度まで遮るものがなく流れるような動線になっていて、父も私もヘルパーさんも皆んなが省力化した介助ができます。

 

お陰で毎年看護学部の学生さんの訪問を受け入れられて、どの程度参考になっているかわかりませんが私でも少しは役に立てていると実感できるのです。

 

 

 

薬を飲ませるのも一苦労

認知症の人に薬を飲ませるのが意外に大変なんです。

 

「お口開けて」といってもなんのためか理解できませんから。

 

なんとか錠剤を放り込んでも口の中や舌の下で遊んでいます。

 

市販のお薬飲めたよゼリーなど買ってきて試しましたが上手くいきません。

 

ある日スーパーで三連パックになっているフルーツゼリーを買ってきて、それに混ぜ込んで食べるように飲ませたら上手くいきました。

 

ヒントはごく近くにあるのに気づかないものです。

 

今は粉薬に変えてもらい、ヨーグルトに混ぜて食べさせています。

 

調剤薬局の窓口で投薬指導もしているのでしょうけれど、こちらの言葉が理解できない人に飲ませるのは本当に大変なんです。

 

嫌なことを強要されたら抵抗しますしね。

 

薬剤師さんも是非認知症の方と接して、お薬の飲ませ方の参考にしていただけたらと思います。

応援している人の活躍が嬉しい

私の中国語の先生に、以前「来年のテレビで中国語会話の先生役にどうですか?」と半ば本気で提案していたら、ローカルラジオから接客用語を教えるコーナーのオファーがきたそうです。

 

どうやら口に出すと叶うのは本当のようで、先方も検索のすえ先生のところへ辿り着いたそうです。

 

スタジオに出向いての収録ではなくネットでの出演で台湾滞在中も参加されたそうです。

 

私は自分が予言?していたことが現実になって「あ、やっぱり‼︎」と思うと同時に、先生が遠い人になってしまいそうで寂しくもありました。

 

日頃私との雑談スピードも普通の日本人の方よりも早口なぐらいなので、ちょっと勿体無いなと感じてはいたのです。

 

アーティストの通訳もされているので、なにかもっとご自身を活かせるフィールドがあるのでは?と素人ながらに思っていました。

 

あまり発信をされない方で、いま以上のなにかを望まれていないなら学びたい人だけを相手に語学を指導していきたいのかな?と思っていました。

 

でも突然のオファーがきたことを、レッスン時に嬉しそうに話して下さったのでまんざらでもなかったのかもしれません。

 

「じゃ次はテレビですね。来年は映画に出ましょうよ‼︎」と調子付いてしまう私でしたが、教えてもらえなくなるかもしれない可能性と表裏一体なことは承知しています。

 

 

階段を本棚にしないでくれ

実家は長いあいだ魔窟でした。

 

高齢親はなんでもとっておけばいつか使う日がくるかもしれないと、読み終えたきょうの健康とか牧野富太郎植物図鑑とかを階段に立てかけていました。

 

ここ、本棚じゃないし。昇り降りする都度よけながらっておかしいでしょ。

 

筋力も怪しくなってるのに危険でしょ、また地震がきたらこの本は降ってくるじゃん。

 

処分しようとすると必ず反対してくる。

 

私はこのどうでもいい諍い(いさかい)が耐えられなくて、気持ちがふさぎ込むことが多くなりました。

 

危険だから、命が大事だから、在宅介護するのに邪魔になるから、もう役割は終えたものだから。

 

言葉を尽くして説明しても強情で要るの一点張り

 

生活習慣や生き方そのものに折り合いがつかず、介護以前の問題が山積みでした。

 

わざわざ新幹線で通って片付けてるのに、在宅介護をする環境にすら辿り着けない。

 

値がつくと思い込んでいるものが無価値と知らしめるために、BOOK・OFFさんに出張買取りに来てもらい、その場で査定ゼロを証明してみせたり。

 

自分のやっているくだらないパフォーマンスに辟易していました。

 

わからない・理解できないことを責めるつもりは毛頭ありません。

 

役割を終えたものに執着する姿勢に嫌気がさすのです。

 

最終的には「また震災がきたらこれは凶器。全部ゴミだから」と本棚ごと全て処分してしまいました。私の実家は東日本大震災の被災地でした。

 

天井までのガラス扉つきの本棚2、作り付け本棚1、普通の本棚3、他にもいくつものカラーボックスの中に訳のわからないパンフレットや冊子の類。

 

書籍=教養とか勘違いはやめて下さい。優れた本を読んだなら、生き方に反映させましょうよ。

 

 

田舎暮らしは自然との共存

父がちょっと弱気になり、自分で手配できるメンテナンスをやってしまいたいとの意向をもらしました。

 

まだ四年ほどしか経過してないのに屋根の塗り替えをすると言い出しました。

 

少し寂しい気持ちになりましたが、母をこの先どれだけ在宅介護できるかわかりませんし、父も心配事を減らしておきたいのでしょう。

 

9月の帰省時、二階の私の部屋からベランダに出ると黒い植物の種のようなものが一箇所にびっしり落ちていました。

 

父に報告して雨上がりのタイミングでチリトリとホウキで集めて処分しました。

 

見ただけではなにかわかりません。

 

数日後、塗装屋さんがやってきて「コウモリの糞です」という答えでした。

 

どうやらネットで塞いだ換気口の隙間から屋根裏に入り込んで私と同居していたようです。

 

夜行性ですから姿を見たことはありません。先月はなにもありませんでした。この一ヶ月のあいだに住み着いたのでしょうか。

 

二年前、一階の和室の天井裏からスズメバチの巨大な巣が出てきたタイミングで、すべての換気口を細かい網で塞いでもらっていたのに。

 

塗装屋さん曰く、わずか1㎝の隙間でも羽を折りたたんで入り込むそうです。昨年リフォームした叔母の家にもコウモリが住み着いていたそうです。

 

長年お世話になっている大工さんのお宅にはハクビシンが住み着いていました。

 

田舎暮らしは虫だけじゃなく、モグラやテンなど哺乳類との共生も余儀なくされます。

 

お互い棲み分けするにこしたことはありませんが、それも難しいのでその都度対応を迫られるのです。

 

今回はコウモリの嫌がる周波数の機械を取り付て対処しました。