のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

藤の蔓と格闘

5月に綺麗な花を咲かせる藤も、夏はなんの樹木かわからないほど蔓が伸びてそれも放置しているとジャングルになります。

 

さすがに見栄えが悪いし、うちはピアノ教室をしていて生徒さん保護者さんが出入りしますから体裁も大事です。

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祖父が愛用していた剪定鋏でガチャガチャ切っても切っても、ぐるぐる幹に巻きついた蔓がなんじゅうにもなっていて、つい3週間前にも刈り込んだのに元どおり以上です。

 

さほど大きくない木なのに。

 

仙台も梅雨明けしたのか、着いた日から真夏日で炎天下の作業は堪えます。

 

合間を見計らって作業しようにも滝のような汗でびしょびしょになりすぐ気分が悪くなります。

 

1日に2回シャワーを浴びながら、そのつど洗濯機も回してヘロヘロです。

 

帰省したとき集中して用事を済ませたいし、相続税納付期限が近づいていて税理士さんの打ち合わせや介護施設の手続きなどもあります。

 

メンタルが弱っているのか、いつにもまして不安でなにも手につかなくなりました。

 

納税期限に間に合わなかったらどうしよう。

 

離れた場所を往復しながら他の用事と並行しているので、些細な手落ちや行き違いもあります。

 

たとえ新幹線を使っても不備に気づいたら取りに戻ればいいさ、と腹を括ったつもりでも心配性が顔を出します。

 

深呼吸しながら自分に「落ちつけ、大丈夫、できる‼︎」と呪文を唱えています。

シンクロも重なるとそういうものなんだと

6月初旬に実家の庭が草ぼうぼうで、やれるところまで自力でしましたが、地元の介護仲間が手伝ってあげるよと申し出てくれました。

 

早めに連絡しなきゃ先方の予定もあるしと思いつつ月末にまた帰省し、到着時刻に合わせて故障した温水給湯器の修理をしてもらっていました。

 

翌朝は防災訓練だし近くのスーパーに食材を買いに行くと、くだんの介護仲間と遭遇しました。

 

「あれ‼︎電話すっぺど思ってだんだよ‼︎」私を見つけるなり声をかけられました。

 

なんてタイミング。

 

状況説明しつつ庭に案内しお盆を綺麗に迎えたい、専門業者さんのようにしなくてもよいからとはなし、不在中でもやっていただいてノートに記録するというふうにまとまりました。

 

なんてラッキーなんだ‼︎

 

畑を貸している叔母夫婦も多忙ですべてに手が回らないし、シルバーセンターさんをお願いすると見積もりの人がきて契約して当日印鑑を押さなきゃいけないとか面倒すぎます。

 

どうにもこうにもうまくいかない状況は介護も同じで、相手のいう通りにしていたら抜け道などないわけです。

 

突破口は思いがけないところにあって、私が行き詰まる前に助けがきました。

 

ひとりで解決しようとしない。

 

たしかに雑音も多いけれど、純粋に手伝いたい人もいる。

 

日頃から自分の状況をオープンにしておく。

 

誰が助けてくれるかわからないので顔見知りを多くつくっておく。

 

そして防災訓練の当日、電線に干渉しそうな枇杷の枝をどうにかしたいと外構工事屋さんに話すと「やっておぐがら‼︎」と引き受けてくれました。

 

もうね、幸せすぎて泣きそうですよ。

 

新幹線代とかほんとどうでもよくなる瞬間がたびたびあります。

 

私にとってはおおごとでも人によっては「え、そんな些細なことで悩んでるの?」となるわけです。

 

このようなことがたびたびあって綱渡りのような二重生活が可能なのです。

不足を補い過剰を排出。しかし依存はいけない

漢方講座では気血水のバランスで健康が保たれる、気血水の不足や過剰が未病をつくりだすとお話ししています。

 

未病とはなんとなく不調やすっきりしない状態、まだ病名のつかない状態ですね。特に女性に多いと思います。私も自覚があります。

 

更年期と遠距離介護と相続事務と実家の管理と様々なストレスが押し寄せ、もともと体調がよくなかったのに水捌けの悪さからくるむくみや栄養不足による貧血、気分の落ち込みなどまさに日替わり‼︎

 

そのつど証(しょう)を導き出し漢方薬を出してもらっていましたが、長期間飲み続けると胃に不調が出ることがわかりました。

 

去年、父が体調を崩して突然死するまで私は激やせして、みぞおちのつかえと酷い貧血で東洋医学だけでどうにもならないところは大きな病院で検査をしました。

 

結果は異常なしで鉄剤と胃液を調整するお薬で対応しました。

 

東西両方の医療を上手く使えてはじめて健全でいられるかもしれない。

 

漢方は病名のつかない不調に効果的だけれど、私の場合長期服用のリスクもある。

 

どのタイミングでやめるか、それは私にしか判断できないようです。

 

この言いにくいことをドクターにおはなししようと思っていたら、先方から予約時間の変更連絡がきました。

 

これは電話で済まさないほうがよいだろうと、当日「私の体感」としておはなししました。

 

ドクターはこれまでそのような症例に出会ってなかったようでしたが、お薬の説明書に私のような副作用もあるとことわりがあります。(さらにメーカーさんに直接問い合わせしました)

 

みぞおちや胃の痛みはちょうど大きなストレス時期と重なりお薬のせいだけとも言い切れませんが、自分の体感に気づけるのは自分だけなのでやめどきの判断も自分でするよりありません。

 

受講生さんにさんざん自分との対話などと語っていますが、私自身できていませんでした。

 

この経験も講座でお話しすることにします。

 

カンツォーネを歌おう そこはシニアの楽園‼︎

先週のクラシックギターの演奏会にまた行きたいなぁと思い、8月にライブをする会場の見学に行きました。

 

近くにこんな素敵なスタジオがあったなんてこれまで知りませんでした。

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下見に訪れた日の数日後、たまたま生徒さんの発表会があるというので聴きに行きました。

 

するとそこは後期高齢者?とおぼしき人々のコミュニティで、きちんとプログラムもありそれぞれが練習の成果を先生の伴奏で披露するというものでした。

 

なんて上品なシニアたちなの‼︎

 

いやね、別に日頃の自分の環境が下品でやさぐれてるとかそれが良い悪いとかのジャッジはしませんよ。

 

しかし舞台用のドレスまたはスーツに身を包んだ人生の先輩方が、損得とかそういうのを超えてただ好きだから楽しむ姿がとても素敵だったのです。

 

そういう姿をみると、半世紀生きたぐらいで疲れている自分など本当にまだまだなんだと思えたのです。

 

生徒さんたちも思いがけないギャラリーの参加に驚いていました。あまり外に向けた告知をしていないようで、お友達やご家族ぐらいしか聴きにこないようでした。

 

急に第三者のまえで歌うなんて緊張するでしょうけれど、いい刺激なのではないかと思います。

 

お世辞にも上手いとはいえませんが、高齢でもカンツォーネを歌いたい、歌えるようになろう‼︎という心意気を眩しく感じました。

 

けして特別な人たちなわけではないでしょう。

 

たまたま都会の恵まれた環境で意識が高いというのもあるかもしれません。

 

でもこのスタジオを見つけて習いにくる決意は自らするよりないわけで、やはり行動力の有無なのでしょう。

 

カンツォーネか先生の演奏で好きな曲を歌うか、ちょっと興味を持ってしまった自分がいます。

 

実は学生時代合唱部だったことは黙っておこうと思います(笑)

 

食養生って難しくないのよ

今月は漢方講座で体質チェックのお話しをしています。

 

この世界は陰陽で成り立っていて身体は気血水(きけつすい)で構成され、五行思想により臓器や季節、感情や味覚もグループ分けされると説明しています。

 

互いを生かしながら抑制し繋がりのなかで健康体を維持しています。

 

受講生さんは女性が多く、ちょっとした不調やストレスを改善したくて聞きにきてくれています。

 

チェックシートでその日の自分と対話しながら回答していきます。

 

漢方薬の服用や置き鍼をしている方もいて、すでに既知の情報かと思ったらそうでもないんですね。

 

気虚気滞    気が不足または滞っている

血虚・瘀血    栄養が不足または滞っている

陰虚・水滞    水が不足または滞っている

 

6つの体質ごとの養生ポイントと避けた方がよい食材など解説しました。

 

1つだけの体質に該当する人はまずいなくて、どれにも当てはまりなかでも一番点数の高いものをどうするか?という対応になります。

 

全部覚えるなど私だって無理ですから避けたほうがよいものの共通項目を拾います。

 

冷たい飲食物・なまもの・油で揚げたもの・チョコレートなどの甘いもの。

 

どれも美味しく世の中に溢れているものばかり、皆んな大好きですね。

 

なぜ避けたほうがよいの?

 

気血水を生成する脾胃に負担がかかるからなのです。

 

動物性の脂は冷えると固まる性質があり(翌朝のカレーや角煮を思い出して‼︎)身体のなかでも同じことが起こると考えられており特に瘀血の人には向きません。

 

そんな内容をお喋りしつつ、利水効果の高い胡瓜を使った冷や汁枇杷を食べながら楽しく学習していきます。

 

来月は六気・七情という気候や感情が身体に与える影響をお話しする予定です。