遠距離介護とゴミ屋敷問題

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ

アルツハイマー型認知症

司令塔から助手へ

朝夕、3人のヘルパーさん(三人官女)が交代で母のお世話にきてくれます。 父なりにお世話のやり方にこだわりがあり家に他人を入れるのを好まないため、訪問介護という制度を利用する発想すらありませんでした。 今年の3月、急な出来事にも対応するため民間の…

母が血だらけで発見されました

2012年の海の日、祖父母の回忌法要を父のきょうだいだけ呼んで執り行いました。呼ばれるほうもみんな高齢です。 みんな家も遠いし、ささやかな食事会だけでお開きにし、父が茶の間でウトウトしているうちに母の姿が見えなくなりました。 kaigo-mind.hateblo.…

私の余裕のなさがそのまま伝わる

デイサービスへ送り出す直前に失禁する。さっきもオムツ替えしたばかりでもう出ないという本人の言葉を信じてしまった。 9時なので送迎車が玄関前で待機していて、既に乗車している他の利用者さんをお待たせするのが心苦しくて、つい「早く、早く」と急かし…

認知症予防はオーラルケアから

8020運動などといわれていますが、自分の歯を大切にできていると認知症になりにくいのは本当だと思います。 自分の歯を失ったとしても噛み合わせの合う義歯できちんと食事ができている、食いしばることができるのはとても大事です。 歯はそのまま健康状態、…

認知症になる人の傾向

テレビや雑誌でも認知症啓発特集が組まれていて、予防のため引き算しながら歩行訓練したり、暗記テストのようなことをしたり躍起になっている人たちを見ますが、どう頑張ってもなるときはなります。というのが私の見解です。 うちの母なんて「ボケるなんてだ…

気功の先生と問答

以前、太極拳と気功を少しだけ習っていました。 その当時から肩甲骨周りの膏肓(こうこう)が痛くて、気を巡らせるために勧められたのです。 先生はもともと通訳をしていたので、とても流暢な日本語を話していました。 太極拳や気功といっても結局は考え方・生…

介護問題は家族の問題

家族だけで対応する問題、という意味ではなく、何かしらスムーズにいかないのは、長年の家族間のすれ違いなどにあるという意味です。 家族は仲良しでなければならない 幻想に囚われている人が大半かと思います。別に嫌なら避けるなり離れるなりしてもいいん…

認知症に抗うのをやめた日

私と一緒にいるときの母のあきらかに機嫌の良い表情・態度を見て、治らない病に無駄に抵抗することがどうでもよくなりました。 進行を緩やかにするしか治療方法はない。なら効果の期待できることをやろう!と母の意向をほぼ無視して多くの方法を取り入れまし…

何もできない人が家にいる現実

認知症ってどんな症状なのか、身内にいなければわからないと思います。介護施設など訪ねた経験のある方は、え、どこが?と思うような人もいて、正直境界線がわからないでしょう。 落ち着かなくウロウロ立ち歩く人や、静かに座っているけど正気のない人、スタ…

介護スキルが思わぬ場所で役立った

カフェで会計を済まそうと並んでいたら、店頭で車椅子から半分転落し足が足置きに挟まった奥様をどうにもできず困っている高齢男性と出くわしました。 周りの店員さんたちはオロオロするばかりで、手の貸し方がわかりません。 大丈夫ですか?って大丈夫なわ…

徘徊されたらどうやって探すか

自宅周辺では警察の広報車が「青いシャツに黒いズボンの○歳の男性が○曜日から行方がわからなくなっています。お心当たりの方は○○警察までご連絡下さい」と放送しています。 ちゃんと聞いていて連絡する人がどのぐらいいるかわかりませんが、それでもなんのア…

泣きたくなるほどの不安

これまできちんとしていたからこそ、認知症で親が壊れていくのを見るのはただただ不安です。 知識としては知っていても、実際目の前の親がおかしな言動・行動を取ると未来を悲観してしまいます。 メディアでは上手くいっている例より、大変で悲惨でしんどい…

地域で早期認知症に対応可能か

先日NHKのプロデューサーさんから質問されました。 私個人の回答としては可能と答えます。 しかし一般論としては無理とは言わないけれど難しいと答えます。 それはなぜか。私自身たまたま置かれた環境が恵まれていて地域の力を存分に借りた遠距離介護ができ…

病気とわかっていても暴言は辛い

認知症になると、その時々の思いを上手く伝えられなくて暴言と取られる言動になりがちです。 いくら穏やかな心で接していてもブチブチと切れることはザラにあります。 言った本人は自覚がないうえに覚えてないのですから、こんな都合のいい病気ってありなの⁈…

認知症の初期は本人も家族も戸惑う

来客があるというので母がコーヒーを出そうとして、自分が日頃使っているカップに醤油の小皿を組み合わせて出そうとしたり、朝食の片付けが済んだらすぐに昼食用の箸をテーブルに並べ始めたり。 ペットボトルの蓋が別の調味料に被せてあったり、毎日新しい麺…

認知症特番にお呼ばれ

この地味なブログを読んで下さったテレビ局のプロデューサーさんから連絡があり、私がどんな状況下で遠距離介護をしているのかお話を聞きたいとのことでテレビ収録にお呼ばれしました。 一度外のカフェでお会いして、ざっくりなお話をしていましたが、番組の…

介護にもたまのご褒美がある

認知症の母は、私の言葉をどこまで理解しているのかわかりません。しかし一緒にいるとき、日頃父との生活で見せることのない笑顔で非常にご機嫌です。 私と過ごす時間を気に入ってくれているのでしょうか。 数年前、母をベッドへ寝かせて部屋から出るとき「…

母が車椅子デビュー

足腰が弱ってきて介助なしでの自力歩行ができなくなってきました。 両肘を持って私に向かって倒れ込むような歩き方で、立つ座るも慎重に支えないと転倒の危険があります。 今週ちょうど物忘れ外来の受診日だったので父が相談したところ、家庭でも車椅子を利…

記憶がなくても感情があるのが認知症

だから1日2回買い物に行って、それぞれイチゴを2パックずつ買ってくる。買った記憶がないんですから仕方ないです。 だから気乗りしないのに着替えで服を脱がそうとすると叩かれる。嫌な事をされたら誰でも怒ります。 だから夕方になると実家に帰ろうとしてソ…

男性介護者にありがちなことII

失敗や困っていることが恥ずかしい。 と捉えている方が多いと感じています。だからやりたくもない辛抱を勝手にしてしまうのでしょうか。 他力に上手く働きかければ、自分一人では到底辿り着けない場所まで行けたりします。 あれがいいと聞けば試して、元のよ…

男性介護者にありがちなこと

私の父もそうでしたが、配偶者が認知症などで介護が始まるとすべてを自分でやろうとします。 そもそも人に頼るということを知りません。そして要介護者を抱えていることを周囲に知られずに、一人でどうにかしようとします。 無理です。 ウチの場合はご近所は…

院内処方が中止に

母の通う老健施設内に物忘れ外来の医師が常駐し、お薬も同じ窓口で受け取り清算できてとても助かっていました。 一箇所で用事が済むので、付き添いの私も母も移動が少なく便利でした。 ところが2年ほど前に、施設の体制というか経営方針が変わり、薬剤部が切…

家族が認知症になるとなぜ困るの?

診断されると今後どうすればよいかわからないものです。今は物忘れ外来で病名がつくと、しかるべきケアを受けるためにソーシャルワーカーさん、ケアマネさん、介護施設の紹介、包括支援センターでの手続と、順を追って進めていけるような仕組みができていま…

物忘れと認知症の違い

最近物忘れするようになって、認知症かしら?なんて会話を聞いたりします。安心して下さい。それはただの物忘れです。 認知症は「できごとそのもの」を丸ごと忘れてしまうのが特徴です。 初期は本人も病識があるので、家族に「ほら、こないだ○○に行ったとき…

金融機関での本人確認

認知症の母の介護サービス利用料は口座振替で支払っています。 本人の年金や預貯金を出し入れするのですが、金融機関は「ご本人様が来て下さい」の一点張りです。 高齢なのでキャッシュカードも持っていなくて、通帳、印鑑、本人確認証、委任状などが必要に…

介護でひきこもり

引きこもりの高齢化がニュースになっています。40前後だと就職氷河期世代で、取り敢えずの非正規雇用を繋いで今に至る方も珍しくないでしょう。 新卒で正社員のコースに乗れないと、その後の道のりが険しくなるのが日本の社会構造です。 女性なら家庭に入る…

つちやかおりさんを批判する人たち

夕べテレビを見ていたら、以前からお母様が認知症であることを公開していた、タレントつちやかおりさんを取り上げていました。 発症から16年、同居のお兄様が肺気腫で寝たきりのお父様とお母様の介護をされていて、お兄様も介護うつになり、つちやさんも先天…

親を受診させるタイミング

まだ自分には関係ないと思っていても、なんだか親の様子がおかしいな?と思う事があるでしょう。 またまた昨日のあさイチでやってましたが、ここが最初の関門です。 歳のせい。元々の性格もあるし。と先延ばしにしているとかなり認知症が進んでしまい、初期…

私は無料の愚痴箱だった

サブタイトルにあるように「不仲」だった母を介護しています。常に私を監視・管理下におき、自分の思うような振る舞いをするよう圧力をかける人でした。 常に「このようにあるべき」「こうでなければならない」と強要されてきました。言われるほうはたまった…

骨折からの寝たきりは避けたい

祖母はたまたま宅配の受け取りをしようとして、座椅子から立ち上がった拍子に転倒→骨折→寝たきり→そのまま認知症が進行というありがちなコースを辿りました。 うちは共働き家庭だったので、祖母に面倒を見てもらってましたが母との折り合いはよくありません…

認知症に漢方薬は効くの?

今のところ認知症に特効薬はなく、進行を緩やかにするものしかありません。人によって安定剤をプラスする場合もありますが、薬ばかりに頼るのもどうかと思います。 進行を緩やかにするとは、もし飲んでなければもっと進んでいるのを防いでいるという認識でし…

介護ロボット

ペッパーとかアザラシ型介護ロボットなど高額で、施設での購入を想定しているものは扱いも複雑で高齢者にはどうかな?と思うところがあります。 確かに噛み合う会話のできるロボットなら、家族が用事で傍にいないときも母を一人にできますが、メンテナンスや…

介護は一人で抱え込まない

日本人の特性なんでしょうかね。人に迷惑をかけてはいけないと思い込んで、勝手になにもかも抱え込んで自滅するパターン。人を頼らずすべて自分で解決できることなんてないと思うのですが。 顕著なのが責任感が強すぎて身内の介護にのめり込むあまり、自分で…

母がまた転倒

3日前の夜に実家の父が、就寝前の母のオムツ替えをしていたところ、なにかの弾みで母がバランスを崩し転倒し、頭も腰も強打したそうです。音の大きさにびっくりしましたがすぐに身体中を点検、呼びかけや質問にも反応がありほっとして父は涙が出たそうです。…

介護者のささやかな願い

わりとささいなことなんですよ。あまり声を上げる人がいませんから私がいいます(笑)母から目が離せないので、たった5分で済むゴミ出し往復もダッシュでやらなければいけません。 ルール違反ですが前日の夕方にゴミステーションへ運んだり、朝慌てず済むよう…

尿吸引ロボット

私が初めてその存在を知ったのは2年前。たまたま夕方テレビをつけていたら、高齢のご夫婦で奥様がご主人の介護をしていて、夜中のトイレ付き添いで熟睡できないとのことでした。 https://youtu.be/1fbZu9QDhUI この製品を利用し始めて、ご主人もぐっすり朝ま…

認知症患者の歯科受診

母の通う歯科は家から徒歩10分ですが、それは私の感覚です。開院した時はまだバリアフリーが常識の世の中ではなかったので、駐車場から玄関までは階段を使います。健常だとまったく普通のことが、どこかに障害があると途端に大変なことになります。 口腔衛生…

排泄介助から常時オムツへ

人にもよりますが、皆さん一日8回ぐらいトイレに行くでしょうか。だいたい3時間置きぐらいですよね?映画を観る時は始まる前と後に行きますしね。上映中になにか飲んだりすると、長い作品だと途中で退席したくなります。コンサートやライブ、お芝居なんかも…

認知症患者の免許返納

介護の交流会で必ずといっていいほど話題にのぼるテーマです。母は当時の人にしては珍しく、どこでも自分専用車で出掛けていました。まぁ田舎の奥様方は殆ど昔からそうなのですがこれも都会と地方、男性と女性で違いがあります。 地方の田舎は車社会ですから…

入浴介助からの解放

母の徘徊に悩まされながら入浴介助もスタートしましたが、冬場など脱衣所をストーブで暖めておいてそれからでないと風邪をひかせてしまいます。お風呂から出たら素早く水気をふき取ってパジャマを着せて毛糸のセーターやガウンを着せます。 段取りをしてから…

認知症は遺伝!?

母は5人きょうだいで他の4人も全員認知症です。先月一番下の弟が急死しました。同じ県内に住んでいて66歳で発症し、元旦に突然庭木を全部刈り込んでしまったり、県北の自宅から仙台市内まで運転していって帰り道がわからなくなったり、生まれ育った実家のト…

介護等級

アルツハイマー型認知症の母が初めて検査~診断受けたのが2009年1月でした。まだ本当の「初期」といわれる時期で、日常生活に重大な支障をきたすほどのミスはありませんでした。本などでよく見るように同じモノのだぶり買い、買ってきたこと自体忘れる、だ…

武術を介護に応用したい

NHK教育テレビで介護の番組をやっています。その時だったか雑誌だったかで古武術研究家の甲野善紀先生の存在を知りました。古武術ってなんだか硬いイメージで侍とか忍者とか、現代なら合気道?まったくわかりません。 その甲野先生が相手の力を利用して自分…

認知症患者の散髪問題Ⅱ

ショートカットになった母は朝の支度も楽になりました。父が手伝ってパジャマから普段着に着替えさせて、介助しながらダイニングキッチンに連れてきます。絞った熱いタオルを渡すと自分で顔を拭くまねごとまではできます。ついでに寝癖で鳥の巣になった頭全…

認知症患者の散髪問題

健常だと自分で美容室なり理容室なり予約して行くのを当然と思っています。母はロングヘアを一つに束ねたり、上手に巻いてピンでアップにしたりしていたので何年も散髪したことがありませんでした。物心ついてから美容院に行っているのを見たことがありませ…

徘徊防止策

認知症の母は初期から中期にかけて徘徊が酷く本当に大変でした。その頃は足腰も丈夫で、自分の意思でどんどん歩いていってしまうのでいっときも目を離せませんでした。なぜか夕方たそがれてくるとソワソワしだすのでした。おそらく今いる場所の居心地がよく…

徘徊Ⅱ

実は母が救急搬送され無事生還した前後にも徘徊がありました。それも一度や二度ではありません。運よく毎回見つかって保護されたり通報されたりでなんとかなっていたのです。最初の頃は徘徊といっても父の習い事を近くのイオンで買い物しながら待つのが習慣…

徘徊

ヨガを習い始め漢方薬を飲んで、いつも慌ただしく先を急ぐ心身状態をひとまずリセットしてゆったりな日々を楽しんでいたある日父から電話がありました。母が介護施設のデイサービスを週に1日利用し始めて、つい先日祖父母の法事で父方の親族が実家に集まった…

芸能人の壮絶介護という番組

よその家庭がどんな介護をしているか、テレビでやっているとつい見てしまいます。そもそも一人一人の置かれた状況が異なるし、介護する側される側の心情や関係性もそれぞれなのに、取り敢えず見て貰えるようになのか「壮絶」というタイトルを安易に使いがち…

診断後の生活

アルツハイマー認知症と診断されてからは毎月認知症専門外来へ行き、ドクターとお話し、とおりいっぺんの診察をして戴いて28日分のアリセプトと、場合によって精神安定剤を処方されるという生活が始まりました。 この病は進行を遅らせるという方法しかなく、…