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遠距離介護とゴミ屋敷問題

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ

話して、体験してわかること

施設見学のあとスーパーのイートインで介護交流会のメンバー四人でかき氷を食べました。温暖化で東北も例年にない猛暑のうえ、連日の介護手続きやなんやらであまりに濃密なここ数日の疲労を誰かに聞いて欲しかったのです。みんな私よりかなり年上で、既に親を見送った人や現在介護中の人など様々でした。その場で、デイサービスなどを二か所の施設で利用するのも可能なことを初めて知り、私やみんなの近況など話しました。なにごともオープンに話してみないとわからないものです。

 

実は母の徘徊が酷くなる前「抑肝散」という漢方薬認知症に効果があるらしいと聞きかじった私は、父を通して主治医にその薬を処方してもらうようにお願いしたのでした。NHKの有名番組でも健康雑誌でも特集が組まれていたし念のためネット検索もしていました。父に頼むと母の主治医が処方してくれて飲み初めた母はとても穏やかになったそうです。しかしそれはわずか二週間ほどのことで、まもなく長時間の何回にも渡る夜中に大怪我をするほどの徘徊をするようになっていきました。「自己判断」と言われればそれまでですが、どうやら漢方薬が合わないのではないか?と思った私は薬をやめるよう父に伝えました。のちに「抑肝散」はレビー小体型認知症にのみ効果があるもので、アルツハイマー認知症には効果がないらしいと知りました。情報を鵜呑みにした私のミスでした。それと漢方でいうところの「証」(しょう)とよばれる体質判断を誤れば同じ症状であっても用いる薬が異なるということを、ずっとあとに漢方スクールに通って知るのでした。

 

なにごとも経験しないと腑に落ちないのだと思いました。いくら介護交流会でよそのお宅の現状を聞いても、介護関係の書籍を読んだりネットで調べてもそれが当てはまる人はいいけれど、自分とまるで同じ状況の人は一人としていません。なのでこの漢方薬の事例や介護施設を二か所で利用できること、制度がどんどん変化していくけれど老健だと「医療」扱いで介護サービスが利用できること、警察犬捜索が有料なことなど「今」その情報を必要としている人に届けば・・・という思いで介護交流会でお話したり、このような場で綴っていくことにしました。一時間ほど情報交換した私達は夕飯の支度のためそれぞれの家庭に戻っていきました。母の通院付き添いからはじまったその日も昨日と同じように更けていきました。