のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

排泄介助、入浴介助

猛暑の帰省中、デイサービスに行かない日の母を3時間おきにトイレに誘導して用を足し後始末をしてズボンを上げるだけでフラフラです。トイレに行きたいと言葉で伝えられなくなってきていたので、こちらが察して連れて行かないとその場で漏らしてしまう。すると下着からズボンまで全部交換しなければならず、一日に何度もそうなるとさすがにこちらもクタクタです。夏場なのでどんどん洗濯すればすぐ乾きますが「介護」だけしてるわけではありませんし、自分の休息や自由時間だって必要です。母はなぜか用足しのあとに使ったペーパーをくしゃくしゃにして、大事なもののように肌着とズボンの間のお腹部分に入れ込んでいることが多くとても不思議でした。排泄の気配を悟られたくなかったのでしょうか?ズボンを下ろして便座に座らせても次にどうすればよいかわからないので「さぁ、おしっこしようね!」など根気よく声がけします。全部出たと思ってもあとからチョロチョロなんてこともありました。なんでも手を出してしまうとやれることまで奪ってしまうので、多少時間がかかってもズボンをあげるところまで介助したら、自分の手でレバーを引いて水を流すように誘導しました。ここまでで時間にすれば上手くいって5分以内でしょうか?場合によっては始末が大変で10分ぐらい?やらざるをえないけれど正直くたびれてしまいます。そして当時確かまだ要介護1の母の介護等級が今後進んでいくにつれて益々大変になるのは目に見えているわけで、不安な気持ちしかありませんでした。

 

次に夕飯後の入浴介助ですが、もともと痩せ形だったのに安定剤の副作用のせいか以前よりふっくらした母は体重も増えて、もしツルツル滑る浴室で転倒したら介助する私も危ないと感じました。田舎の家なので浴室がやたら広く浴槽も深く危険です。洗い場にバスマットを敷いてそこで身体を洗い浴槽へ誘導して入浴させるのですが、こちらの言葉がなかなか理解できなうえ身体も固まってしまって上手くいきません。真夏なので汗か湯気かわからないぐらいビショビショになりながらの介助です。浴槽から出るのも上手く脚が使えずお湯の抵抗もあり何度も挑戦してやっとできるかどうかです。お風呂あがりは素早く水気をふき取りパジャマに着替えさせて寝室へ誘導します。もう自分でボタンもかけられなくなっていました。すぐに眠りにつくわけもないので昔話をしたり、手を撫でたりしますがなかなか眠くならないようです。だんだんとフェードアウトして照明を消してまだ後片付けの残る台所へ戻り少しテレビを見たりして父が入浴を済ますのを待っていると廊下のすりガラスになにやら動くものが・・・母です。

 

寝かしつける前に確認したのにやっぱりトイレに行きたいらしく、自分の意思でベッドから起き上がり私のいる場所を探したようです。いつもと同じ手順で介助してまた寝かしつけました。

 

私の中で不安が募っていきます。これが真冬の寒い日だったら?夜中に何度もおこされたら?もし浴室で一緒に転倒したら、ぐにゃぐにゃの母の身体を滑るタイルの上で起こすなんて無理だ・・・けれどもう考えるのさえ疲れ果てて眠る帰省の日々でした。