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遠距離介護とゴミ屋敷問題

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ

母の衣替えⅢ

母の大量の衣類を目の前に怒りと呆れで途方に暮れていた私ですが、とにかく手元に残った服をざっくりでも夏物冬物ぐらいに仕分けしなければりません。肌着類も買ったまま忘れていたものが同時に大量に出てきたので、半袖長袖、ズボン下ていどの区分が必要です。もう必要ないのでストッキングやタイツなどは処分しました。背の低い引き出し箪笥の中を軽く拭いてから広告紙や新聞紙を敷いて、まずは畳んだ肌着類を収納しました。小さくはない整理箪笥三段いっぱいに収まりきれないほどの量で、取り敢えず父が毎日すぐ取り出して使えるようなものを一軍としてスタンバイしました。洗濯して乾かなかったりした時用に二軍は別の箪笥に収納しました。

 

暫定的に下着全般を収めて服に取り掛かります。まずは上下に分けます。ズボンはかなり数が減ったので夏冬の区別だけでいいのですが、上着は半袖長袖に微妙な七分丈、カーディガンは夏冬混在、セーターも真冬用から春秋用と入り乱れています。その中にストールやひざ掛け、マフラーのような小物も大量に混じっていてもうそれだけで逃げ出したくなりました。逃げたところで結局どこかでやらなければいけないので、まずは夏冬ぐらいの大まかな仕分けをしてその日の気温と相談して選ぶよう父に伝えました。もうずっとゴミと使えるものの仕分け作業に忙殺されて、芋煮会からせいぜい二日しか経っていないだろうに異常な疲れ方でした。大量の衣類を見て判断するのがこんなに消耗するとは思いませんでしたから、日々真剣にやっているのにすぐ時間が過ぎてしまい達成感や充足感といった感覚とはほど遠いものでした。

 

朝に母をデイサービスに送り出してからすぐに取り掛かっても、なんだかんだやっているうちにすぐお昼になってしまいます。すると何か作るか買ってくるか出前を取るか考えなければなりません。父は私が大量の断捨離をしているあいだ、広い庭木の手入れや畑作業があるので昼食抜きとはいきません。自分自身の歯科や眼科などの通院もあるので、そうこうしているとあっというまに夕方になり母が帰宅します。母が帰宅すると留守番はさせられないので夕飯材料の買い出しも昼間に済ませておかなければなりません。そしてある程度の下ごしらえまでやっておいて夕飯時に温めるだけにしておかないと、認知症の母には見守りが必要ですから、ちょっとガスを使ってなにかしている隙にまた徘徊するかもしれません。介護が始まってからの「親家片」は限られた時間の中でいかに効率よく不要なものを手放せるかにかかってきます。自分が疲労困憊していては「捨てる判断」ができなくなる。ゴミとして袋に入れてもゴミステーションまで運ぶ手間がかけられず、結果袋のまま放置してしまう。

 

遠距離で通いながら、在宅介護の合間にいかにしてゴミ屋敷を片付けるか?それが私に与えられた課題でした。