遠距離介護とゴミ屋敷問題

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ

法話会Ⅱ

ご住職のお話は私たちが暮らす住まいへ移っていきました。何か事件があったりするとその土地に魔がついているとわかる。土地は神様からの借り物なので地鎮祭という儀式をしてから家を建てる。東北・北西の鬼門に水場を作ってはいけない。新築やリフォーム時など水回りに気をつける。なんだか風水で聞いたような内容です。実家は東北の鬼門に水回りがあるから既にアウトじゃないか。鬼門にある建物には魔や鬼が棲むので、知らずに建てたり借りたりしたら結界を張るなどしましょうと対処方法も紹介されていました。そういえば昔、玄関や水回りにお清めの盛り塩を置いて結界を張ってたなぁ・・・なんて思い出しました。そして処刑場の跡にできたといわれる鎌倉の建長寺は結界が張られてるのかしら?とか土地にまつわる言い伝えが忙しく頭の中を巡るのでした。

 

そして肝心のぼけない為にと話題は移っていきます。ぼけとか痴呆と呼ばれるものには①頭はしっかりしているが、なんらかの病気に伴うもの(寝たきりからくるもの、脳血管性認知症などは塩分過多の食生活が原因となる)②反対に身体は元気なもの(アルツハイマー認知症)という説明でした。認知症は都会に多く農村に少ない。女性は40歳ぐらいから増える。男性は仕事のリタイアなどで60~70歳から増える。一番の原因はテレビの見すぎ。なぜなら一方通行だから。見る時間を減らし新聞や読書がよい。

 

そして定期入れやお財布に入れられる黄色い二つ折りの小さなカードが配られました。「ぼける人の七か条」「ぼけない人の八か条」が両面印刷されています。参考までにぼける人の七か条を紹介します。

①信仰心なく仏さまをおがまない人

②人の言い分を聞かず自己中心的でがんこな人

③すぐ腹をたててどなったり短気な人

④仕事いちずで趣味のない人

⑤友達のいない人

⑥人を信じられず物・金だけがたよりの人

⑦笑わない人

この逆がぼけないための秘訣ですね。②③⑤⑥がそのまま母にあてはまります。本人は長年無自覚だったと思いますが残念ながら本当にその通りです。なぜ無自覚かというと②③の人はおのずと⑤になるので、他人の考えや意見に触れるチャンスを自ら失ってしまうからですよね。自分の考えグセや偏りなど自力で気づくのは至難の業ですから、異なる環境の人々の考え方になるべく多く触れることで心の中庸も保たれるし、他者を受け入れる訓練にもなるのだと思います。

 

と偉そうに分析している私もおそらく母そっくりなのだと思います。②③で⑤の人はそのままマイナスのループになりますから、困難なことや不測の事態が起きたときに②③⑤を繰り返して結果行き詰るのだと思われます。当たり前ですよね。自己中心でがんこですぐ腹をたてる短気な人と誰が仲良くしたいと思うでしょうか。そんな母が嫌で携帯に着信があれば切ってしまい、転居先も知らせず何年も過ごしていたのですから。関われば無料の愚痴箱にされ同じ話ばかり繰り返されたら距離を置きたいと思われても仕方ないと思います。そうなった人はますます孤独になり「寂しい」という自らが勝手に作り出した状況を不満に思い始めます。しかし本音で話せる友達がいないので、誰にも心情を打ち明けられません。孤独は加速します。②③⑤のループは⑥にも繋がりあっというまにモノだらけのゴミ屋敷が完成です。そうか、すべては繋がっていたんだ!と妙に納得して、あれから4年も経つのに書きながらいま腑に落ちています。