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遠距離介護とゴミ屋敷問題

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ

森田真生さん数学トークライブ

f:id:nozosan-net:20160920142723j:plain独立研究者森田真生さんが著書「数学する身体」で小林秀雄賞を受賞されたと、昨日のニュースで報道されました。実は二カ月ほど前の夏至の日、鎌倉で行われたお話会に参加したばかりでした。

 

私が森田さんを知ったのは、たまたま出版社のミシマ社さんのツイッターをフォローしていたからだったと思います。本の紹介から派生して森田さんが古武術研究家の甲野善紀師範とも親交があり、お二人で温泉旅館を借り切ってのトークライブなどもされていました。(今年参加したかったのですが、地元の防災訓練と重なり断念しました)

森田さんのツイッター夏至の日に鎌倉の集会所でお話会があることを知り、まだ残席があるらしいので急遽申し込みました。直前でしたがぎりぎり間に合いました。

私ははっきり言って数学は苦手です。苦手なまま学生時代を終え社会人になりました。なので理系の人の頭の構造を理屈抜きで尊敬してしまう傾向があります。ですから私を騙すのは簡単かもしれません(笑)そして数学的発想はゼロなのに、ものごとを杓子定規に計りたがる悪いクセがあります。

 

さて当日は一年で一番昼が長いとされる日でしたが、あいにく朝から土砂降りでした。気温も低く肌寒かったので雨に濡れるとすぐ風邪をひく私は、長袖シャツに脱ぎ着しやすい薄手のカーディガンとストールを持ってレインコートに長靴といういでたちで出掛けました。さいわい電車の遅延などはなく、お昼過ぎからの開始時刻に余裕を持って到着できるよう早めの総武線快速に乗りました。長距離なのでもちろんグリーン車です。

エアコンの冷気が直接身体に当たらないよう工夫して、都内から川崎、横浜の景色をぼんやり車窓から眺めながらちょっとした遠出を楽しみました。

 

鎌倉は昨年建長寺での「白熱教室」以来です。ゆっくり寺社仏閣巡りをしようと思いながらもなかなか時間がとれません。なんだかんだいつも混雑しているし、気力・体力にゆとりがないと楽しめません。その日は鎌倉駅についてもまだ土砂降りでした。駅ビルのお蕎麦屋さんで軽いランチを済ませ、駅前のバスロータリーから鎌倉山集会所へ向かうバスに乗りました。同じバス停でお話会に参加するらしきご婦人数名と一緒になり、お喋りしながら建物に入りました。地域の集会所といえど有名建築家(名前失念)の作品らしく、木を使ったぬくもりのある構造でした。私達が到着する前に森田さんが「素敵な会場です」とツィートされていたとおりでした。会場の受付けテーブルにはご本人がいらして著書の販売もされていました。二種類あってどちらがおすすめか訊ねると「アマゾンで買えないほう」という理由で「森田真生0号」とアドバイスされたので購入しサイン(choreograph life!)を戴きました。

 

エアコンが効きすぎて寒いぐらいの会場で岡潔の話から始まりました。そしてバスケのコーチから甲野師範を紹介され毎月道場に通うようになった経緯や<身体性×知性>をかけあわせた学問ができないだろうかと問題意識を持って東京大学に進学されたなど、早口で説明していきます。きっと時間が足りなくなるほど話したい内容があったのでしょう。はじめは文系に在籍していて後に工学部へ移動し学士で数学科に入りなおしたそうです。数学科40人のうち数学者になれるのは1人といわれていたけれど、自分の問いに生涯かけて向き合う自己究明のため「独立研究者」になったとのことでした。

 

他者と心を通わせる能力を大事にしたい、数学を使って心を科学したいなどなど様々な名言が飛び出しました。数式を使った例えや時間と空間の概念など、私の頭ではついていけない貴重なお話もまだまだありましたが書ききれないので、興味のある方はライブ参戦してみて下さい。そしてエアコンの冷気を避けるために席替えをしたら、なんと私の隣に藤田一照老師が!!いつも座禅会などタイミングが合わずにいたのに、まさか数学ライブで同席できるとは驚きでした。せっかくなので共通の友人の話題を出して少しお話させて戴きました。

 

森田さんの「心のふるまいは希望列の処理」という痺れるような言葉を胸に、雨上がりで蒸し暑くなってきた鎌倉山集会所を後にしました。