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遠距離介護とゴミ屋敷問題

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ

武術を介護に応用したい

f:id:nozosan-net:20160920114551j:plainNHK教育テレビで介護の番組をやっています。その時だったか雑誌だったかで古武術研究家の甲野善紀先生の存在を知りました。古武術ってなんだか硬いイメージで侍とか忍者とか、現代なら合気道?まったくわかりません。

 

その甲野先生が相手の力を利用して自分が腰を痛めたりしない介護のしかたを解説されていたのですが、本や映像だけでは理解できません。「わかったような気」になるだけです。ぐにゃぐにゃの蒟蒻のような動く気のない母の身体介助は正直キツく、あ~しんどいな・・・と思っていました。日頃一緒に暮らす父は自分なりにコツをつかんだようですが、茶の間から立ってダイニングキッチンへ誘導するも声がけだけで理解してくれず、立つ「気持ち」がないのですから時間ばかりかかります。そのあいだに用意した食事は冷めてしまいます。温かい美味しいものを食べさせたくても、すぐにダイニングへ移動できないのでいつも惣菜が冷たくなりおいしい瞬間を逃してしまいます。

 

ダイニングキッチンまで来てからも、上手く椅子に座れないので介助が必要です。移動が楽なようにキャスターつきの椅子なのですが、押さえておかないとぐるぐる動いてしまって危険です。母もおそらく施設で尻もちついたことは記憶にあるようで、介助してる腕を離してくれません。やはりどこかに掴まってないと不安なようです。ようやく腰をおろしても椅子をテーブルに近づけて、首に手拭いのよだれ掛けを巻いたり段取りが必要です。そのあいだ母はテーブルのお皿に手を出しておかずをぐちゃぐちゃにするので気が抜けません。おしぼりで手を拭いてスツール椅子に座って食事介助のスタートです。ここからの道のりがまた長い・・・

 

という感じで行動のすべてに介助が必要なので、ぜひ甲野師範のお話を直接聞いてみたい!と思っていました。どうすれば聞けるんだろう?と師範のツイッターをフォローしていたある日、近々池袋の西武百貨店のセブンカルチャーさんで一般向け講習会の席がわずかですがありますよ、とご本人が告知されていました。願っているとチャンスは転がってくるのでしょうか。すぐ申し込みをして席を確保しました。

 

当日は夜の講座だったので久しぶりに池袋へ行き、早めに着いたので会場周辺で時間を潰してから受付で手続きを済ませました。案内された部屋は向かい合わせに椅子が20脚ほど並べられ、真ん中に薄い絨毯のような縦長の布が敷かれていました。予定時刻より少し遅れて会場入りされた師範は袴に一本下駄姿でした。サムライというより天狗?という感じです。私の隣の若い男性はサッカーのゴールキーパーをしていて、身体の上手い使い方を知りたくて来ました、といってました。

 

師範は今の教育制度の疑問点などを語り、身体の使い方の上達の近道は<強い関心×危険>であると仰っていました。個別の質問にも答えて戴けるコーナーがあり、身体介助で寝てるところから起こすのが難しいと質問すると、母の右横に寄り添い自分の右膝を母の右肩に添え、自分の右手で母の左肩を持ち左手を手の甲上向きで母の首の後ろに差し込んで起こせば座位まで楽に起こせることがわかりました。

 

座位からの立位は、母の後ろに同じく座位でぴったりくっついて「津波にさらわれるようなイメージで」一緒に背後に持っていかれる力を集めて母を押し上げると一気に起こせることがわかりました。女性のお弟子さんに何度かやって戴きましたが短時間で習得できませんでした。腕を前から引っ張ったりしてはいけないのだけはわかりましたが、難しいのでまた帰省した時に練習しようと思います。後日、骨盤矯正で通っているカイロプラクティックのドクターに、甲野師範に直接お会いしたことを自慢したら悔しがっていました(笑)憧れていたんですね。