のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

介護者の健康管理

読者のかこさん、コメント有難うございます。嬉しかったです(^◇^)認知症の母の介護にだんだん慣れてきた2013年頃、ガラクタだらけのゴミ屋敷実家で父が転倒しました。その頃はすでに毎日17時にその日のできごとをメール報告する習慣が身についていました。その日もいつものようにメールがくるのを待っていましたが、いっこうにスマホが鳴りません。「どうしたんだろう、おかしいな」と思いましたが余計な心配はさらに不安を呼び寄せるのであえてそのままにしました。

 

しかし翌朝やはり気掛かりなので固定電話にかけてみました。何回も呼び出し音が鳴るのに出ません。「どうしたんだろう?九時過ぎて母はデイサービスに行ったはずだけど・・・」不安が増していきます。何回目かでようやくおかしな声の父が出ました。「もしもし・・・」

 

聞けば前日の夜、生ごみで腐葉土を作っているのでその日の食べ残しを玄関外のバケツへ入れに行って、段差に躓いて転倒し嫌というほど肩を強打し3時間ほど気を失っていたとのことでした。高齢者の場合「便りがないのがよい便り」ではない典型的事例ですね。その3時間のあいだ母はいったいどうなっていたの?父が目を覚ました時夜空に星が輝いていたそうですが、真夏だったからたまたま助かったのであってこれがもし真冬だったら低体温で死んでましたね、と掛かりつけ医に言われたそうです。

 

父は緑内障で片方の視野が狭く日常生活に支障はありませんが、薄暗くなってからの運転はしません。今回のことも毎日の作業で慣れていますが、夕方ちょっと見えにくい時間帯に今日のうちにできることはやってしまおう、といういつもの感覚で生ごみを外に出しに行った拍子に些細な段差に躓いて、変な転び方をして前肩を強打→そのまま気を失ったのだそうです。顔の傷などは治りますが私は転倒で頭を打って意識を失ったのではないかと思い、地元の脳神経外科に千葉から問い合せをしました。

 

受付けのかたに状況説明をすると現状から判断したのか「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」と言われました。「見てもないのになぜわかるのよ!?」と思いましたが、とにかくその為に戻ったばかりの千葉からまた付き添いに行くのはきつかったので、父には自力で受診するよう手筈だけ整えました。

 

CT撮影とその結果を聞くので二回行き、結果脳の損傷はないとのことでした。それでようやくほっとしました。介護者が転倒すると意識を失ったり、場合によっては骨折などでお世話ができなくなります。認知症の方のケアも大事ですが、介護者の健康管理も同じかそれ以上に大事なのです。周囲の状況にもよりますが、そうそう簡単に「ちょっとお願い」と頼めないことも多々あります。

 

頼まれた人も食事を作る、洗濯物、食器洗いとかならやれますが、認知症患者の身体介助や薬を飲ませる、排泄介助など慣れずにやると事故の元だったりするのでこちらも気軽に頼めません。「代わりがきかない」これが一番困ることなのです。

 

幸い父は脳も損傷していなくて顔や腕が擦り傷だらけになりましたが、軽い打ち身程度で済んだのでさほど大変なことになりませんでしたが、これ以上のことが起こりうる可能性もあるわけです。なので暗くなったら生ごみ処理は翌日に回す、日頃の家事の様子を近所の伯母に話しておく、ケアマネージャーにもっと気軽に相談してショートステイの緊急利用をお願いする、などの基本を徹底してもらうようにしました。

 

ここまでやっても対応しきれなければ、その時はその時なんですね。介護疲れからの転倒事故はよく聞く話なだけに、対策のヒントを与えられたと考えれば教訓になったと思います。