のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

「蒼い時」のプロデューサー

f:id:nozosan-net:20160927112614j:plain   カエルノリチャンさん、読んで戴きコメントまでありがとうございます(^_-)-☆

子供の頃、山口百恵さんって大人っぽくて素敵だなぁと思ってました。結婚を機に家庭に入られたのが21歳だったと知り、自分のその頃を考えるとあまりにもアホで恐ろしくなりました(笑)

 

彼女の引退までの人生を綴った自叙伝「蒼い時」はベストセラーで私も持っていました。中学生の時読んで、考え方が本当に大人なんだな、責任ある仕事をしていたんだなと思いました。その本をプロデュースをしたのが残間里江子さんです。

 

同じ宮城県出身で出版や映像、文化イベントなど様々な分野で活躍し、たまに「徹子の部屋」とかBS番組などでしかお目にかかることのできない、とても遠い存在の方でした。そんな折り父が読む週刊朝日で彼女が主宰する大人のクラブ活動ともいえるようなクラブwill beという集まりを知りました。

 

正式に入会しないとイベントとか参加できないのかしら?と思いつつ、クラブwill beのサイトの中で残間さんが欠かさず綴っているブログを読んでいると、会員以外も参加できるお茶会を開催しますと書かれていました。

 

ピンときたらすぐ行動!の私は早速申し込みました。いつも会員さんは夜に都内で集まるらしいのですが、その日は平日の昼下がり日本橋のカフェで集まるというものでした。私的にはちょうど都合のよい曜日と時間です。

 

地下鉄の出口直結のカフェの細長い席を貸し切ったお茶会で、初めて会う人ばかりでしたが、名札をつけて自己紹介しながらお喋りしました。徳島県とか地方からわざわざ参加している方もいて全国に会員さんがいることを知りました。

 

殆どの方が首都圏の方で、私よりも年配で、話してみると家族をデイサービスに預けてきているなど私と似た状況の方もたくさんいました。アーティストさんや舞台俳優さんなども会員さんで、皆さん普通にフライヤーを持参して自分の公演の宣伝などをしていて田舎出身の私はいちいち驚いたのでした。

 

そんな中でかつて百恵さんのレコーディングエンジニアをされていて、ご家族の介護のため早期退職した方とお友達になりました。やはりお身内が認知症で「アロマと音楽は副作用のない認知症のお薬」とご自身の経験から仰ってました。ご自宅でラベンダーを栽培し精油やフラワーエッセンスを抽出し、養蜂もしていて蜂の巣からアロマキャンドルに転用までしてすごい!と思っていました。

 

アロマワークショップを開催してくれたら行くのですが、お互い介護家族がいてなかなか実現しません。その代わり貴重な蜂蜜を戴いたのですが、とても上品な味がしました。純国産モノなんて買ったら相当な金額なはずです。若い頃から良いものを見て触れてきているとセンスが身についてくるのでしょうか。

 

私はラッキーなことにごく少数の「介護の集まり」に抽選で当たり、神宮前にある残間さんのオフィスにお邪魔したこともあります。当時99歳のお母様を介護していた残間さんがリアルなお話をして下さって、8名ほどの出席者がそれぞれの現状をお話するという趣旨でした。

 

おばあさまから母親まで介護をしている方や、障害のあるお身内の介護をしている方などなど様々な事情の方がいました。

 

毎回介護がテーマの交流会に出席して思うのは「自分だけじゃない」と楽になることはあっても現状が解決するわけではないということです。私も初めのころはあまりにも周りに話せる人がいなくて、思い切って話しても共感してもらえなくて、しかもうっかり喋ると会ったことすらない人が私のことにいやに詳しく、噂話のいいネタを自分から提供してしまった・・・と後悔することが度々ありました。残念ながら他人の困りごとを面白おかしく触れ回る人というのはどこにでもいます。

 

なのでいつしかそのような集まりから足が遠のき、詳細まで説明しなくてもなんとなく理解しあえる人や、介護と向き合いながらも自分の人生を楽しめている人と付き合うようになりました。will beは都内で開催されるせいもありご近所レベルの噂話はありませんし、残間さん自身がさらっとしているので暗い集まりにはなりませんでした。

 

大人になってからの事情は多種多様で100%の共感はありませんが、残間さんも仰るように過去を洗いざらい話すような関係性でなくとも、気の合う束縛しない心地よい相手がいることをとても貴重だと感じるこの頃です。

http://m.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/09/25/kiji/K20160925013419430.html

http://www.club-willbe.jp/programs_events/161020kaigocafe.html