のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

介護者間にも温度差が

地元の介護交流会は月1平日の午後なので日程を合わせて帰省するのも難しく、だいたい書道教室と重なるのでしだいに遠ざかってしまいました。自分のしたい習い事を介護交流会のために諦めるというのもなんだかナンセンスに感じましたし。

 

介護初心者時代はわずかな情報も人の繋がりも逃したくなくて、遠くに離れているからこそ常に地元の介護仲間とのリアルなやり取りを最重要事項ぐらいに思い込んでいました。なので欠かさず交流会に出席していたのですが、お世話になった社会福祉士のMさんが岐阜に転居してしまい、仲良くしていただいていた保健師さんも部署替えで直接の担当でなくなったり、交流会で話したことをまったく知らない人がやけに詳しく噂話として触れ回っていたりで嫌気がさし(笑)参加しなくなりました。

 

ただそこに至るまでも余計なお世話と思いつつ、首都圏のケアラーズカフェの取り組みを冊子やパンフレットで紹介したものや運営団体の連絡先などを、交流会を何年も束ねている方に渡して「よその取り組みも参考になりますよ、いらしたら案内しますから」というと「そんなとこまで行かないよ」と鼻からバカにした対応でした。

 

もう何年も毎年ゞ同じスケジュールで代わり映えしない活動に終始し、講師を招いてお話を聞くとか新しい介護施設の見学会以外は新年会、交流会、お花見、パークゴルフ、介護食実習、芋煮会・・・というように新鮮味のない内容でルーティンをこなしているとしか感じられませんでした。

 

もちろんやっている本人達は真面目に取り組んでいるだろうし、参加してまだ日が浅ければ毎月の集まりが楽しみでしょう。しかし介護歴も長くなってくると「また同じかよっ」と思わざるをえない行事なんですね。だからだんだん来なくなる・・・

 

で、お節介な私は交流会を束ねている方に「友達で漢方専門薬剤師さんが、東洋医学の視点から認知症予防のお話をしてくれるそうですよ」とまた違う切り口を誘導しました。するとその方は私の家までわざわざ来て「そういうのは交流会にふさわしくないから」と会員のみんなの意見も聞かず、自分のところで握りつぶしてしまいました。と私は感じました(笑)

 

仲良くしてる保健師さん曰くその方が「のぞみさんは実際介護してるわけじゃないし、検索ばっかりして頭でっかちなんだから!それにこの町に住んでないじゃない!」といってたと聞いて、私のお節介でしかないのだけどなんだかとてもがっかりしたのでした。(おいおい、介護片付けで毎月帰省してるし、検索すらできない人間に批判されたくないわ!と半ば勝手に呆れましたが)

 

今どき携帯電話も持たずパソコンもなくて「昔は携帯なんて誰も持ってなかった、まだワープロで充分。認知症を遅らせる薬なんてあるの?」とかいってる人に、どんどん解明の進む認知症の会をまとめるなど到底無理があると再認識するに至りました。私がケアラーズカフェや、介護の活動団体と懇意にしていると「なんで知ってるの?」と聞いてきて「ネット検索です。問い合わせれば教えてくれますよ」と答えると「え、ネット!?」と明らかに怪しい代物扱いな態度を取るので、もうほとほとうんざりしてしまいました。

 

ある程度のところまではネットで自力で調べられるし問い合わせまではできます。アナログな私でさえ、遠くで興味ある活動をしている人なら会えずとも繋がりたい、私の現状も知って欲しいと思います。そしてリアルな会があれば多少手間でも、そこまで行ってみることにしています。介護だけに集中していると視野狭窄になりがちなので、実際普段と異なる場所で得られるものは貴重です。

 

その方がなぜネットを怪しげなもの認定しているのかは、単に自分がパソコンもスマホも携帯もファックスすら持ってなくて、紙媒体に印刷されたものが正しいと信じて疑わないからに他ならないでしょう。わからない=不審みたいな図式ではないでしょうか。

 

世の中の流れとして、踏み込んだ情報や自分が必要としている知識で活動している人とやり取りする手段として、ネットなしで生活するのは難しくなっています。いつまでもわからないといってると本当に取り残されてしまうと思います。受信ツールがないと「私だけ知らなかった」が起きます。

 

自分に置き換えても、周りが普通にできていることについていけないと結果自分が困るのですから、固い頭をなるべく柔軟に使っていこうと思います。