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遠距離介護とゴミ屋敷問題

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ

限界集落のシェアハウスⅡ

f:id:nozosan-net:20161013195409j:plain空き家の利活用の可能性を探るべく、ギルドハウス十日町のギルドマスター西村治久氏にメールをして、私の抱える問題や母が要介護状態なことなど説明しました。電話でも直接お話しして、一度実家まで見にきてくれるところまでまとまりかけたのですが、父の「人が出入りして騒がしくなるのが嫌だ」の一言で立ち消えになりました。ショボン・・・

 

まぁ結果それでよかったのですが。シェアハウスにはどんな人がやってくるかわかりませんし、要介護者がいることで複数の他人の目も必要ですがプライバシーや静けさも同じぐらい大事です。

 

結局、件の空き家は解体し跡地は来客用駐車場にしました。デイサービスの送迎車の切り返しも楽々できるようになりました。そのままでなんとか活かそうと執着するより、費用はかかっても解体したことで小動物の住処になる心配、火の元、水道管の凍結など余計な労力から解放されました。火災保険も固定資産税もなくなりました。

 

しかしギルドハウスは面白そうなので、やはり行ってみたい気持ちがありました。介護帰省の帰り六日町温泉で湯治を楽しみ、その帰り足でほくほく線に乗り十日町で降りてタクシーで向かいました。ドライバーに住所を告げるもナビを見て首を傾げるばかり。「なんていう集落?」って聞かれても私にはわかりません。

 

営業所に問合せしてくれて、なんとか目的地に到着しました。築100年の古民家は写真で見たのと同じでインターホンを鳴らして暫くすると、穏やかな佇まいの綿入れ姿の西村氏が現れました。中へ通されると地方の田舎独特の作りで、パーリー建築集団の若者達がセルフリノベして住みやすくなっていました。

 

大きな炬燵と手作りのロケットストーブが、底冷えする限界集落の居間を暖めていました。台所でまちこちゃんという女子が仕事をしていました。二階へ案内され以前NHKで特集された時に映っていたデザイナーの幸恵ちゃんという女子を紹介されました。

 

ほどなく昼食時刻になりギルドマスターが「竹中さんも一緒に」と誘って下さって、私もお昼ごはんをよばれることになりました。

 

台所に案内された時、近所の農家さんが善意で野菜やお米を分けてくれるのだと説明されました。確かその時点で11人が暮らしていて朝夕の料理だけでも大変な労力だし使う材料も相当量です。地方の限界集落ですから野菜などはある程度自給自足でしょう。

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高齢者ばかりの7世帯しかない地域では、東京から移住してきた若者が暮らすこの家の住人になにかしてあげたくもなるのでしょう。台所仕事を一手に引き受けるまちこちゃんが作る、玄米や野菜中心のオーガニックな昼食を食べながら世間話をしました。

 

ギルドマスター西村氏は3年半のあいだ放浪の旅をして、今後の生き方を模索した末にこの住まい方に辿りついたのだと。新潟市発祥の「介護の茶の間」の運営者さんとお友達になり、誰でも立ち寄りお茶飲みできる場がヒントになったなどのお話を聞かせて戴きました。

 

小学生の頃からソフトバンクに入社したくて実現して、長くIT業界の最先端で仕事していた経験から、介護交流会の案内方法や出欠の取り方の工夫までアドバイスして戴きました。ついでに新しいアプリの設定をして戴き操作も教わりました(笑)「介護だけで視野狭窄になってはいけないよ、様々な分野の人とコラボすることで思いがけない展開にもなるんだよ」との言葉に、ああそうだよな・・・と納得。

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デザイナーの幸恵ちゃんには帽子をオーダーして作って貰いました。世界に一つだけのオリジナルです。夕刻になり無人の美佐島駅まで送って貰い越後湯沢から東京に戻りました。

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わずか数時間のタイムトリップでしたが、少しの勇気でそれまでに知りえない人や場所と出会えた素晴らしい体験でした。

https://guild10kamachi.doorkeeper.jp