のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

遠距離介護はデュアルライフ

f:id:nozosan-net:20161014201419j:plain先週また宮城県の実家へ介護帰省しました。出発日の昼間は涼しい風が気持ちいいな、ぐらいの体感だったのに、到着すると東北の秋特有のひんやりした空気が漂っていました。片道400㎞ですから家に近づくにつれてしだいに気温が低くなります。

 

到着すると茶の間・ダイニング・両親の寝室・ピアノ教室・私の部屋に灯油のストーブが出ていました。朝夕はもう冷えるので部屋を暖めておかないと母が風邪を引きます。ちょうど土曜日の午後で、同級生のピアノ講師がレッスンしていました。

 

この季節の変わり目の微妙な温度差に、年々対応できなくなっていて荷造りで悩みます。真夏でも新幹線の中では羽織るものやストールが必須で、降りたらすぐ脱げるしまえる、そしてUV対応の帽子や日傘などやたら小物が多い。

 

出したりしまったりするうちに鞄の中で迷子になり、また買ったらどこかから出てきたりします。真冬はダウンに厚手のセーターで完全防寒ですが、移動の新幹線や電車で汗ばんでそれが冷えて風邪を引く。急激な暑い寒いの繰り返しに身体が上手く対応できません。更年期もありますが(笑)

 

今、地方と都会の両方に生活拠点を持つデュアルライフに注目が集まっていますが、実際は気候や文化の違いに戸惑うことも多いのではないでしょうか。

 

長野の富士見町でコワーキングスペースを運営されている津田賀央氏も週の半分をソニー本社で、半分を富士見町で仕事をされていますが、やはり温度差で着るものを工夫しないといけないと仰ってました。体調管理も仕事のうちで、富士見町から都内に来た時は人の多さでクラクラするそうです。前はそれが当たり前だったのに。

 

富士見町はとにかく空気が美味しい、ネット環境もバッチリで行政主導の若手移住者も多く、地域の草刈などの行事に参加してご近所とも仲良く付き合えているそうです。そして都会では知らなかった「お裾分け」文化に感動したそうです。

 

ただし公共交通機関が発達していないので、当然車社会。一人一台というのに驚いたそうです。そして暖房費の高さ。首都圏では考えられなかったとか。

 

便利さのかわりの大自然や物価の安さやご近所づきあいも、気候の違いによる生活コストの思わぬ高さが隠れています。「移住」というと良い部分にばかりフォーカスして、都合のよくない部分は見えにくいものです。

 

しかし!だんだん慣れてくるもので、介護帰省の荷造りをしている時はもう一枚服を入れようか迷って憂鬱だったりするのですが、着いてしまえば自分の部屋があり、なにより私をいつも笑顔で迎え入れてくれる両親がいてご近所さんもいて、まるでずっと暮らしているかのような感覚になります。

 

そして一週間滞在して、母の衣替えや片付けをして千葉へ帰る頃には「あれをしよう」「ここへ行こう」と楽しもうとするエネルギーが湧いてくるのです。まさに循環