善光寺の参道には何軒かの宿坊があります。本物の精進料理を食べたいという理由だけで行ってみました。
精進料理を出すお店ならありますが、僧侶が作った本格的な料理を宿で戴けるなんて!
繊細な切り込みで菊の花を型どったお豆腐、蕎麦がき、里芋のつくね、キンカンのデザートなど、どれも目にも艶やかな料理でした。当然肉も魚も使っていないのに、ちゃんとお腹にずっしりくる食べ応えでした。
そして炊きたてのお米の美味しいこと‼︎いくらでもおかわりできそうです。
身体が喜ぶ食事という感じでした。
朝6時から始まるお朝事という行事にも連れて行って戴きました。毎朝天台宗と浄土宗の僧侶の皆さんが千年前から一日も欠かさず続く読経のお勤めですが、昼間の観光では見学できません。
キンキンに冷えた空気の中、宿坊の住職に手を引かれ、お戒壇の
極楽の錠前
に初めて触れました。以前来た時は暗闇から必死に脱出する事しか頭になくて、錠前の場所なんてわかりませんでした。
「良かったね、これで極楽に行けますよ」と住職から言われ「ほんまかいな」と思いましたが、ちょっと嬉しかったのです(笑)