年内最終の書道教室でした。私の師範がカメラが趣味で、震災以降被災地を記録しつづけておられます。
個人の展覧会の際に、ちょっとした写真コーナーを設けたりしていますが、積極的に宣伝するとかはせず、聞かれれば「実は…」と答えるぐらい控えめな方です。
私が被災地宮城県の出身だというお話を前々からしていたので、今日は千葉の書道会の旅行写真を持ってこられていました。
11月の晴天の日、役員の皆さんで硯で有名な雄勝から南三陸町〜松島まで巡ってこられたそうです。
雄勝硯といえば、NYでもクールジャパンともてはやされているそうで、幼少から側にあった身としては不思議な感覚ですが。
硯職人さんの工房や、裁判になった大川小学校、公立志津川病院、松島湾、瑞巌寺など、どれも懐かしく今は面影のなくなった写真を見せて戴きました。
わざわざ被災地まで足を運んでもらえた事、書道以外の接点を見つけられた事が単純に嬉しかったのです。
でも師範はあまりご自身のお話をされないので、勿体無いなとも思いました。
これが好き‼︎と発信すれば何かしら反応する人は一定数いるわけで、自分だけの楽しみから多くの人とシェアできる喜びに変わったりもします。
ガイドブックにもあまり載っていない、わかる人にしかわからない旅はアクセスも不便ですが、それだけ予習→答え合わせ的なものにはない楽しみを享受できると思います。