数年前からよくいわれていますが、高齢になると今日行く場所、今日する用事があるとないとでは、生活の張り合いがまるで違うということです。
地縁血縁のない土地に住み、現役時代はそれでよくてもふと気づくと近所にお友達がいません。お隣さんがどんな方なのかも知りません。
お仲間ほしさに急に地域活動やボランティアに参加してみても、なんだか浮いてしまいます。
面倒でも、現役時代から仕事に関係ない人付き合いをしておくと楽ですよね。実際は難しいですが。
そしてどれだけ本音で喋れる相手がいるかで、生活の充足感が違ってくると思います。
狭いコミュニティの中の価値観で息苦しさを感じるなら、尚更幅広い年代の様々な人と接点があると、悩みが悩みですらなくなるかもしれません。
あ、それもありなのね、そういう考えもあるんだ、と発見するだけで気持ちが楽になると思います。
そうすると小さな拘りが少しずつほどけていくような気がします。今、自分の暮らす近隣だけが社会のすべてではないのですものね。