認知症になると、その時々の思いを上手く伝えられなくて暴言と取られる言動になりがちです。
いくら穏やかな心で接していてもブチブチと切れることはザラにあります。
言った本人は自覚がないうえに覚えてないのですから、こんな都合のいい病気ってありなの⁈とも思います。
そしてそのことを周囲に話すと「育ててもらった親御さんでしょう?」などと的外れも甚だしい助言をちょうだいする結果に。
私が未熟だということなのね?介護者の心のケアなんて手垢のついた安っぽい言葉はいりませんよ。
いつも胸の中がザワザワして、自分以外の人がみんなお気楽に見えてしまいます。
立場が違えば悩みの種類も違うのだから、お気楽な人などいないのですがね。
いい歳の大人が自分探しなどしている姿を見ては、自分ごとだけ考えていられる立場が羨ましくなります。
今日の排泄・食事介助。明日デイに送り出すための段取り。季節ごとの衣替え。通院予約と付き添い。
不惑を過ぎた私の人生が介護で終わっていく…
今でも時おりどうしようもなく虚しくなるのです。