首都圏では介護施設の入所希望300人待ちなんて普通です。
だぶり申し込みできるから延べ人数なのだけれど、手をこまねいていたら自分の番は回ってきません。
母は要介護5で在宅で父がお世話していて、毎日のデイサービスと週末ごとのショートステイ(お泊り)のプランを運用していました。
しかし父は時折り疲れた、と口にするようになり、どこかのタイミングで入所を決断しなければならないことを悩んでいたのだと思います。
入所させて自分の手から離れると介護を放棄したような気になり、自分もやるべき事から解放されるけれど寂しくなる。
現実と感情の矛盾ですね。
どうにか折り合いをつけた折衷案が、朝夕通いのヘルパーさんを契約するということでした。
ケアマネやヘルパーさんの会社から介護保険の限度額オーバーしますが?といわれても、本人がしたいようにしかできませんしね。自費で満額払っていました。
そのうち父も要支援1を認定され、自分の生活援助としてヘルパーさん契約できるようになり自己負担が減りました。
よかったね〜と喜んだのも束の間、浴室掃除を一度頼んだだけであの世にいってしまいました。
これまでいつも絶妙なタイミングで物事が起きています。
母がショートステイでお世話になっていた新しい施設にちょうど空きがでました。これまでのケアマネやスタッフさんとはお別れになりますが、今度のところも通い慣れていたので連携がとれています。
お泊りの時に当座の衣類は持たせていたので、そのままスムーズに入所へシフトできました。
母もまるで前からここにいたかのように馴染んでいて、箪笥を業者さんに運んでもらっただけで私一人で身の回り品を運べました。
あまりに狙ったようなタイミングでこれが父の計らいだったのかどうかわかりませんが、流れに逆らわず進んでいけばよさそうです。