私の親族にもあったことなので参考までに綴っておきますね。
仕事しながら両親を介護して見送ったあと、連れ合いの母親がアルツハイマー型認知症を発症しました。
単身でマンション暮らしをさせていたら、投薬管理もできないし火災の心配もあるので首都圏から遠く離れた関西に連れてきて同居でお世話することにしました。
自宅はお母さんが過ごしやすいように自費でリフォームし、持ち込む荷物を双方で確認しましたが、アルツハイマーのお母さんは「あれがない、これはどこにやったの?」の連発。
なんとかその場はおさめましたが、お母さんは昼間勝手に家族の部屋に入って引き出しを開けては散らかし、仕事で疲れて帰宅するたび室内をめちゃくちゃにされるストレスから私に何度か連絡がありました。
私にいわせれば「だからいったでしょ」となります。
冷たいとかじゃないんですよ。たとえ自分の親でも距離が必要なんです。
親族はその後どうしたかというと、近くのサ高住を見つけお母さんを入所させました。
そこまで2年以上の時間がかかりました。
まず家でのお世話が難しいと夫婦で共通認識を持つ話し合いが必要です。お互い多忙だとなかなか本題に辿り着けません。
「あなたの親だから引き取ったのに‼︎」みたいな気持ちにもなりますしね。夫側にすれば頼んだ覚えはないわけで、すでに初めから介護に対して温度差がありました。
施設入所にはそれなりのステップが必要で、首都圏でも阪神圏でも申し込みしても何人も待機してますからすぐには入れません。
費用の捻出問題も大きいです。
親御さんに資産や年金があれば賄えますが、そうでなければ子世代が支払うことになります。
いつまで払えますか?
事実と感情を切り離すのはこういうところでも要求される作業です。
他人事だと簡単に割り切れても、いざ自分に降りかかって冷静に対処できる人は少ないのです。