のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

自立歩行と自力排泄

母がお世話になっている施設は、去年からショートステイだけで利用していて昼間の様子を見に行ったことは一度しかありませんでした。

 

共有リビングで他の皆んなと一緒に過ごし、テレビを見たり体操したり、他の施設とほぼ同じの認識でした。

 

正式に入所してからちょくちょく面会に行くようになり、おやつや昼食介助のあいまにスタッフさんがトイレに連れて行ってくれる場面に遭遇します。

 

普段テーブルの前に座っているときは、前の施設では車椅子でしたが今のところは普通の椅子です。

 

母は手を添えれば立てるので、トイレ移動のたびにスタッフさんが立たせて連れて行ってくれます。

 

個室に入ってからも便座に座らせて自力排泄を促します。

 

そのとき母のお腹を手のひらで優しくマッサージしてくれます。

 

母は手すりを触ったり遊び出してなかなかこちらの意向を汲んでくれませんが、待つということを習慣にすると、ここで排泄していいんだなとわかるようです。

 

自宅にいた頃は3時間ごとにオムツの様子をみての事後処理でしたが、今は定期的に誘導してくれるのでこれが在宅介護との大きな違いです。

 

一般的に介護側が楽だから車椅子を使うのですが、それを利用者目線で使わないのはむずかしいんですね。

 

持っている能力を奪わずお手伝いをする。

 

まぁ理想ですよ。

 

でもこれがプロの仕事なんですよね。

 

だから在宅介護が必ずしも正解ではないということなんです。

 

一つ一つの行動すべてにお手伝いが必要で、その人にかかりきりだと合間に洗濯や食事の用意、その他の家事と自分のことすらできない。

 

だから介護している人は自分に手をかけられなくなるんです。

 

プロの力を借りて生みだした時間を自分のために使う、休息する。

 

いつまで続くかわからない介護のために必要なことだと思います。