長年遠距離介護をやっていて、いつもいいことばかりではありませんでした。
親の受診や地域の行事に合わせて予定を組むので、自分のしたいことを諦めざるをえない事が何度となくありました。
言い訳ではなく「タイミングが合わなかった」と思うよりありません。
毎回帰省すると前月の宿題(やれなかった片付けなど)が手付かずで残っていて、そのうえ更に別の用事も盛りだくさん待ち構えています。
それを毎月、何年も続けるのですからモチベーションを保つのも容易ではありませんでした。
帰省の一週間前ぐらいからどんどん憂鬱になって、荷造りしながらも気持ちを作るのが大変でした。
しかし強制的に帰省せざるをえないことで、地域で私たち家族を助けてくれる人やサービス、施設を探り当てることができてなにが功を奏するかわからない結果になりました。
ヘトヘトに疲れて混雑する新幹線で帰宅し、しばらく寝込むパターンを継続していましたが、それが今のスムーズさに繋がっています。
そして近所に住む同級生や親戚が不在中でも手を貸してくれて、滞りなく生活が回るように支えてくれています。
正直、両親と折り合いが悪く長年音信不通でしたが、母の介護を通して得たものが大きすぎて今は感謝しかありません。
本当は自分がこうなりたくてやっただけなんですね。