漢方講座で陰陽五行思想のお話しをしています。
この世界は陰と陽の2つで構成されており、どちらか片方だけでは成立しえないという考え方です。
陰陽は互いに対立・抑制・助け合い・依存し合う関係性で季節や人間の身体にも当てはめて考えられています。
昼が陽なら夜は陰。男性が陽なら女性は陰。
面白いのは背中が陽でお腹が陰。なぜか?二足歩行になる前は背中がお日様に当たっていたからだとか。
陰陽はどちらか一方のみが存在することはありません。
人間は陰陽バランスが取れていれば健康で、崩れると病が発症すると考えられています。
今日は夏至なので陽の極みの日ですね。
陽が極まれば陰に転じます。
明日からは少しずつ陰が増えて秋分の日に昼と夜の長さが同じになり、そこから陰がどんどん増えて冬至の日に昼の長さが一番短くなり陰の極みになります。
陰が極まれば陽に転じます。
今度は少しずつ陽が増えて春分の日に昼と夜の長さが同じになり、そこから陽がどんどん増えて夏至に。昼の長さが一番長くなり陽の極みになります。
これを延々繰り返します。
人間の身体は陰陽どちらかが過剰だったり不足している場合は、過剰を排出し不足を補うという考え方をします。
漢方の処方にも同じ考えが使われますが、他のことにもいえますね。
興奮がなければ鎮静もない。禍福は糾える縄の如しなど、ものごとには両面あるといういい方をします。
古代の人はすでに気づいていたのですね。