のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

座禅会Ⅱ

ここ数年心の平穏を求めてなのか、ある程度の年齢層の方々が仏教を学んだり、法話会や座禅会に参加しているのを見かけるようになりました。単純に自分もそちら側にシフトしただけで、以前は意識しなかったものが目に入るようになっただけかもしれませんが。最近のカルチャー教室は様々な種類の講座があり、たまたまチラシを見ていたら「椅子座禅」というものが目にとまりました。持ち物も道具もいらないし、身体一つで会場へ行けばすぐ参加できる・・・うん、行こう!即決です。 講座説明を見ると実家の宗派と同じ臨済宗妙心寺派のご住職が担当していて、椅子だから蓮華座が組めない私も脚が痛くならないし、開催日も平日の昼間だったので都合よく感じました。初めて電車で千葉駅まで行って迷いながら会場に到着しました。会場は大手家電量販店が入居するさほど新しくないビルの上層階で、時間帯的にシニア層の奥様が多かったように感じました。

 

実家の檀家寺院は私で7代目だったかと思いますが、これまで行事に参加したこともなく、お盆や法要などは形だけの義務感からやっていました。信心の気持ちもなく幼稚園からキリスト教系の学校に通っていました。けれど座禅をしてみたい気持ちはなぜかいつからか沸き上がってきて、どこでできるのかな?と無意識に探していました。ちなみに実家檀家の寺院で座禅会はやっておりません。今はお寺さんも立派なホームページがあるので検索すると、檀信徒以外で参加できる行きやすい場所と時間曜日のところがなかなかなくて悩んでいました。そんなタイミングでカルチャー教室を見つけたのですからとても嬉しかったのでした。

 

ご住職さんは稲毛区からいらしていて、毎週木曜日の夜にご自身のお寺で座禅会を開催しているとのことでした。冷暖房はないそうです。付属の幼稚園も経営されてるとのことでした。ざっくりと自己紹介を聞いたあと、カルチャースクールの教室で15名ほどの受講生が向かい合わせにパイプ椅子に座って座禅の仕方を教わりました。半眼で90センチ先を見る、手は軽く組む。「炷」(しゅ)と呼ばれるお線香一本が燃え尽きる時間(約25分だったと思います。それを休憩挟んで二回)座禅をするとのことでした。「引金」(いんきん)と呼ばれるスタートを知らせる鉦(かね)の音四つで始まり椅子だから脚は痛くならないし警策で叩かれることもないと聞いていたので気軽に始めたものの、25分間の静寂の中で咳などもせず自分の呼吸の音だけに集中するのは苦行でした。なぜかやたら唾液が湧き出てくるのにどのタイミングで飲み込んでいいのかわからずガチガチになってしまいました。そして飲み込む音が予想以上に大きく響き隣の人に聞こえていたかもしれません。部屋の時計を薄目で見てもなかなか時間が経ちません。「もうしんどいな・・・」と思ったころようやく休憩の合図が入りました。

 

ここまでのたった25分、かちこちに固定されていた身体をようやく解放するため椅子から立ち上がって伸びをしたり、隣の方とお話したりしました。同じ姿勢でわずか25分も座っていられないものなんだな・・・と改めて思いました。そしてあと25分もあるなんてもう無理!なんでこの講座申し込んじゃったんだろう?でも座禅はしたかったんだし・・・など後悔ともなんともつかない気持ちで後半に臨むのでした。