2015年1月に税制改正があり、これまであまり関係なかった一般人にも対象が広がってきました。特に首都圏で持家の方。
2014年から様々な媒体で相続税セミナーが開催されるようになりました。心当たりのある人、自分は対象になるのかよくわからない人も含めて、各会場ではそこそこ満員のようでした。
私は親族の件で気掛かりがあったので相続税専門税理士法人さんのセミナー後、中野にあるオフィスで個別相談を受けました。そこはハウスメーカーさんと紐付きのセミナーをよく開催していて、自宅の処分と絡めたやり方の提案をしていました。
いくつかの実例をもとにアドバイスされたので列挙していきますね。個別の条件は異なるので参考にならない方は飛ばして下さい。
①73歳女性一人暮らし(子供一人別生計)何から始めてよいかわからない。
*家が古く不便、修理費が毎年多額に*収入は年金のみ*使っている部屋はリビングと寝室のみであとは物置状態*自己資金2500万円、あまり使いたくない
◆建替え資金5000万円(自己資金1000万円+借入金4000万円)◆貸室の賃料(40万円/月=480万円/年)◆借入返済や経費(25万円/月=約300万円/年)(返済25年/元利計算+租税など)◆実質手取り180万円/年(15万円/月)◆バリアフリー、セキュリティー、省エネ
<賃貸併用住宅への建替え>
◆毎月約15万円の収入を確保◆CO2と共に光熱費の削減◆明るいバリアフリーの部屋◆水回りも快適◆孫にお小遣いもあげられる◆お友達が集まってお茶会麻雀も
小規模宅地の特例を利用し大幅な相続税対策も同時にしました。という例でした。
ここで「満室にならなければ計算が狂うじゃないか!」とか「返済25年なんておかしい」とかの突っ込みはなしです(笑)あくまでも当てはまる人へのアドバイスです。
高齢の親が暮らす古い持家に手を入れるのは、今後の介護費用も気掛かりですから安易にできませんよね。かといって、私の実家のように段差だらけでガラクタだらけのゴミ屋敷で在宅介護なんて危険で命に関わります。
結局相続税はいくら払うのか?そこが焦点ですよね。
まだ親御さんが元気なうちに、お話する機会を作ってどんな方法があるのか知っておくのもよいと思います。不安なことを先送りしていても結局やらざるをえませんから。
また他の実例も綴っていきますね。