のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

胃瘻の現実

実際どういうものか見たことのある方は少ないと思います。親族がやっていたのでたまたま現場に立ち会いました。

 

意識がなくなり寝たきりでも生きられるのですが、管から栄養を流し込む準備が大変ですし、口から食べられなくなっても唾液で誤嚥性肺炎を起こします。

 

きちんと痰吸引していてもなってしまいます。

 

他の感染症にもかかりやすいうえに褥瘡もできやすく寝返りがうてないので、オムツ替えと共に定期的な体位変更が必要です。

 

なにより胃瘻になると入所できる施設が限られるのです。この行為ができるスタッフがいなければ、胃瘻患者の行き場がありません。

 

家庭で素人の家族がやるのはリスキーですし、器具の消毒など大変です。

 

胃瘻対応の施設を探すだけでクタクタになってしまいます。

 

自分の命を削って介護してる感が沸き起こってくるかもしれません。

 

一度スタートすると途中でやめるわけにもいきませんし、延命をどこまでにするか、ぼんやりでもいいので考えておくのがいいですね。できれば当人と話せればいいのですが、なかなか話題にしずらいですよね。

 

縁起でもない‼︎とか怒り出す人もいますから。

 

決めておいてあげることも、遺される人へのギフトなんですよ。

 

誰しもこれで良かったのだろうか?と逡巡するのが普通ですし、これで良かったんだと思える落とし所があると少し楽な気持ちになれます。