のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

地主さんってどんな人?

地方の田舎なので、親戚や友達に地主さんがわりといます。私の率直な印象は「自由がなさそうだな」です。

 

だいたい江戸時代からの旧家で、代々地域の要職についていたりお堅い地方公務員や、収支に関係なく賃貸物件を多数所有していたり、空き地を遊ばせていたり積極的な利活用という意識はありません。困っていないからです。

 

県の文化財になっているお城のようなおうちに住んでいる方もいます。今の技術でメンテナンスできるのかどうか謎ですが、制約があって勝手に改修などはできないようです。

 

後継者もいないので、広大なお屋敷と田畑や遊休地、代々の財産などで相続税も大変そうです。案外なにも対策してないようです。手放したくても買い手を見つけるのは困難でしょう。〇〇屋敷という形で公開するには、別の住まいを見つけて転居しないといけません。

 

昨年、親戚の冠婚葬祭で会った方も武家屋敷に暮らしていて、12LDKの間取りで実際使っているのは3部屋だけであとは先祖代々の使ってない荷物置き場だそうです。昔、一度だけ行ったことがあります。

 

現在の当主は70代で健康で動ける時間は限られているだろうに、奥様が「同級生と精進料理のカフェやりたいって話は出てるの」って20年遅いでしょう。江戸時代の漆塗りのお膳セットを使う場がほしかったようです。私の実家にも家紋入りのものが17組ありましたが、虫やネズミが這ったようなものは気持ち悪くて処分しました。

 

眺めるだけならいいんですがね。100年ぐらい蔵にあったお膳とか食器とか、お客様に使おうなんて考えられません。

 

歴史や伝統のあるものは、もうそれを作れる人がいなかったり技術が継承されていなくて高価なものだったりしますが、処分するとなると無責任に「もったいない!」という人が不愉快でなりません。

 

なんでも鑑定団とかの見過ぎでしょうか。コレクターとかマニアと呼ばれる人がきちんと管理するならわかりますが、手におえなくて埃だらけで放置されていたものが突然高価なものに変身するのでしょうか。

 

いずれ判断を先延ばしにした結果は誰かが被ることになります。自分がそれで嫌というほど消耗したので、先の精進料理カフェ奥様も「娘に片付けろっていわれてて~」とまったく動く気がないのを見て辟易します。

 

聞けば曾祖父の代からの荷物がそのままあるというじゃないですか。お嫁にきて何十年経ってるんですかね。もう自分の裁量で処分できそうですが。(地方の旧家は嫁いだきょうだい達がいろいろ言ってくるので、長男の嫁でも自由はない)