千葉のピアノの先生から「ここでなければできない体験」というヒントを戴き、環境整備、生徒さんのモチベーション等も考慮してグランドピアノを買う決意をしました。
中古ピアノを専門に扱う調律師さんや、メーカー直営販売店さんなど参考対象が多すぎて、どう判断すればよいかわかりませんでした。
でも一般的な舞台や教室で使われていて汎用性の高いものに絞っていたので、型番はすぐ決まりました。
実家教室の営業担当さんに打診すると、販売フェアで出した新古品のアップライトをお値引でどうですか?と頓珍漢な回答をされました。
アップライトといえどモノによっては150万円近くします。アップライトがダメなんじゃなくて、せっかくだから家庭でできない経験をしてほしいのだ、と訴えますが営業さんは目先の在庫を捌ける手段としか私を思っていません。
営業職なら相手の真意やニーズをくみ取り、それに応えるのが仕事と思うのですが・・・
その話は一度白紙にし、そこからグランドの現物を置いてあるショールーム巡りが始まります。カタログは販売店で手に入りますが、私の希望するものが常時あるお店は近所にありません。
ある時、銀座の山野楽器へ行くとありました!まずは構造の違いを販売員さんに訊ね、短い曲を聞かせてもらいました。そして金額のお話です。車一台分ですね。安くはありません。
さてどうやって買おうか・・・ほしい気持ちは変わらない。ではそのためにできることを考えます。
私はもうピアノは弾けないし、自分が使うものではないものにこれだけ真剣に向き合ったことなどありません。