お教室のみなさんと、新国立美術館などに師範が所属する書会の展示を見に行くことがあります。
書と一口にいっても絵画のようなものもあり、師範の解説なしではただ眺めるだけになってしまいます。
惰性で習っていて上達しない私も、今後の勉強のために上級のみなさんの中に混じってわかったふりをしながらお話を聞いています。
作品は墨の量が非常に多いのが特徴で、よく書家の方がバケツにひたひたに満たした中に筆を突っ込んで書いているシーンを見ますが、まさにあんな感じなのです。
成田書道美術館に行ったときは、師範の趣味のカメラでの作品コーナーもありました。
あまり雑談をされない方ですが、東日本大震災の記録をずっと撮り続けています。
毎年現地を訪れて、アクセスの不便な場所まで出向き撮影を続けておられます。
私が被災地の出身であることをお話して、少し距離が縮んだような気がしています。
理事のみなさんで、硯で有名な宮城県雄勝まで行って最高級の雄勝硯を購入されたと話しておられました。地元民としては嬉しい限りです。
わざわざ行って買う価値があるのだと、離れていて初めて知ることもあります。
幼少から雄勝硯は普通に家にあり、かといって熱心に書道を習うとかもなく過ごしていました。
雄勝硯は今NYでも取り上げられ、現地での展示会は盛況でクールな日本文化の象徴なようです。