聞いたことはあっても具体的にどんな学問なのかわからないので、日比谷図書館のセミナーに参加してみました。
地理的環境の国家に与える政治的・軍事的・経済的影響って?
行ってみると参加者全員が講師であり生徒という仕組みの中で、順番に講義をし質問を受け全員でディスカッションするというものでした。
内容なだけに?場所柄か?すでに現役を退かれたであろう知的なシニアの集まりでした。
この回は朝鮮半島の近代前史と絡めた解説で、はるか昔居眠りしながら授業で聞いていたような朝鮮の成り立ち〜白村江の戦い〜倭との交流〜ハングルの創生などなど、すごいスピードでおさらいをしました。
ところどころ記憶にありません。
地政学的には朝鮮半島は行き止まりの廊下と例えられ、北東側に険しい山々があり、外敵の侵攻は遼東半島から平壌、ソウルを経て南西部に至るなだらかな地形の回廊を経てきた。
軍事的には途中に地理的要害がなく平地が狭くて戦略的縦進がなく長期戦には不向きな地形。
周辺の大国に支配された期間が長いせいか、朝鮮民族自身の統治者にとっても支配の難しい地域とのことでした。
いまだ停戦状態の朝鮮戦争に関してはずっと緩衝地帯のままにしておくのが望ましいのでは?という考え方を示されました。
不安定のままでの動的安定の継続が地政学から学ぶ歴史的知恵ではないか、とのことでした。
さて続編もあるようなので、もう少し私自身の見識を高めなければいけませんね(笑)