地方出身の方ならご理解戴けるかと思いますが、地方のコミュニティは基本監視社会です。
ええ、悪気はないんですよ。基本皆んないい人たちですから。微妙な距離感が測れず過干渉なだけなんです。
スーパーで会えばカゴの中から今晩のメニューを推測され「今日〇〇でしょ?」とかね。
私は首都圏住まいでも、竹中さんがマルエツでエビの数を数えていたと翌日吹聴していた輩がいて驚きましたが(笑)まぁどこにでもいますけどね。
自意識過剰だとそれらを極端に嫌ってしまいます。いつも見られている。
車がなかったけどどこに行ってたの?
雨が降ってきたけど洗濯物出しっ放しだよ。
病院に行くと知り合いが勤めているから守秘義務も個人情報もなにもありません。
実はこれらは利用しない手はないんですね。
私は母が認知症を発症した時、地域社会から孤立していては行き詰まる‼︎と危機感を覚え、地区の介護者の会や行事に積極的に参加するようにしました。
最初の頃は毎月の集まりにわざわざ千葉から通っていました。
定例会は曜日も時間も固定だったので、したい習い事との兼ね合いを考えて葛藤した経験もあります。そこまで思い詰めなくてもよかったんですがね。
私にとっては周囲に状況を隠そうとする父の振る舞いが嫌で、自分なりのネットワークを持つ必要性がありました。
自分から働きかけたお陰で交流会のメンバーから気にかけてもらえるようになり、それと抱き合わせで知らない人が母の病気を触れ回ってくれるというオマケもついてきました。
父は噂になりたくないといっていましたが、それは一人で全てを解決しようとする傲慢さでしかありません。
周囲から助けられていることに気づけない高齢者は、自分だけで介護生活を送ろうとして失敗します。
私は地域社会と上手く付き合いながら遠距離介護をしたい、それを理解しようとしない父とのあいだで消耗してしまい心身が病んでいきました。
私が一番いいたいのは、一人で生きられるなんて思わないほうがいいよということです。一人で解決できるという考えは結果誰かに余計な負担を強いることになりますから。