何年も合わない部分入れ歯を使っていた母ですが、残り少ない自分の歯もぐらついてきて、金具を支えられなくなり危険な状態でした。
説明できない母はぐらつく歯をいつも舌でいじっていました。
友人のお母様が小さな入れ歯を誤飲して誤嚥性肺炎を起こし亡くなりました。
離れていても常に気がかりで、階段だらけの掛かりつけ歯科医にやっとの思いで連れて行っても「様子を見ましょう」と繰り返すばかり。
ギリギリまで自分の歯を使うのも大事ですが、食事途中で一緒に飲み込んだりを心配するぐらいならと訪問歯科医に変えました。
通っている施設まで来てくださるので母は移動の必要がありません。父と私が施設まで行って母やケアマネと合流し、治療に立ち会い説明を聞き支払いも済ませます。
残った歯の抜歯を何回かわけて、入れ歯の型どりを上下それぞれに、入れ歯を発注・調整をしてヘルパーさんが着け外しの練習をして現在に至ります。
ここまで約三ヶ月。
その間に父が体調を崩しその検査や通院などもあり、その都度新幹線で帰省しながら周囲に助けてもらいながら、母はきちんと食事ができるようになりました。
歯がない頃は介護食のレトルトやフードプロセッサーで潰したりで凌ぎましたが、普通食が食べられるようになり食いしばりもできるようになりました。
歯は本当に大事です。喋れない認知症の人はどこがどう不具合か説明できませんから、口腔ケアの時間を意識してみましょう。