どんなお別れになるか想像通りになどいきません。
父は以前から長患いや延命治療を拒否していて、苦しまずにあちらへ行きたいと願っていました。
実際その通りになったのですから天晴れ‼︎としかいいようがありません。
日本人はあまり死について語ろうとしませんし、話題にすると縁起でもないと嫌う人が多いと感じます。
けれどこればかりは避けようのないことですから、ある程度の覚悟や想定は必要と思います。
できれば元気なうちにどんな思いでその日を迎えたいかなど聞いておけるといいですね。
そしてなかなかいいにくい感謝の気持ちをきちんと伝えておけるといいですね。
私のこれまでのイメージだと、たいがいなにかの病気で入院してしばらくそこで過ごし、時間経過と共に覚悟も決まってくるものと思い込んでいました。
祖父母がそうだったからです。
私は看取りの瞬間に間に合うか?そればかり気にしていました。
しかし現実は間に合うどころか、父はたった一人でさっさと向こうの世界へ行ってしまいました。
どんなに準備や想定をしていてもその通りになどなりません。
けれど日頃の思いや感謝など、自分の気持ちをきちんと伝えておけば後悔は少なくて済むのではないでしょうか。
妖怪のような若さの父でしたから、そんな日は来なくてもしかしたら私のほうが先かもしれないなどと思っていたくらいです。