先日知り合った方ときちんとお話する機会があって、実はお子さんが小5から学校に行かなくなったそうです。
きっかけは杓子定規な担任との軋轢だったそうですが、お子さんの体調がいつも悪く気持ちも塞ぎ込んでしまい、転校も考えたけれど敢えて「行かない」選択をしたのだと。
簡単にまとめるとこうなりますが、ここまでの葛藤や夫婦間での温度差など大変な労力だったようです。
最終的にはお子さんが笑っていてくれたらそれでいい。という結論に至り、楽しく通える寺子屋のような塾に行ったり、好きな本を好きなだけ読む時間を取ったりしながら過ごし、某中高一貫校に進み六大学の一つにストレートで進学したそうです。
中高一貫校は誰もが知る偏差値の高いところで、お子さんの素質や能力もさることながら学力を問う試験ではなかったそうで、それまでの生き方や考え方を見るといったものだったようです。
なんの疑問も持たずに与えられたレール通りで生きていくのは難しい時代になりました。
そもそも立場が上の逆らえない人から嫌なことをされても我慢する必要はありません。
お子さんは自ら掴み取った実体験が大きな自信になったことでしょう。
ご家族はレール通りに行かなくても、どこへたどり着けるかわからなくても、都度やり方を模索しながら過ごしていたようです。
初めから答えありきでなかったからこその今なのかもしれません。
その方は一度は加入したママ友などのコミュニティから抜けるというのにものすごく勇気がいったと話していました。
「どんな人にもストーリーがあるんですよ」
おっとりした雰囲気からは想像できない経験をした言葉をもらいました。