父はまさか浴室でおかしなことになるなど想像だにしていなかったはずです。
私は万が一のためにセンサーや通報装置、首から下げる子機を茶の間と寝室に配置しておきました。
そしていつも誰かの目につくよう、プライバシーを重視しつつ様々な人が出入りする仕掛けを作っておきました。
しかしその合間を縫って異変が起きました。
最後まで自立・自活。私にメールの返信をして、その日の出来事をノートに記録して、要支援1の認定を取りましたが介護を受けることもなく旅立ちました。
もうやりきったのだと思います。
私もほぼ同じ気持ちでした。
悲しさよりもなぜか達成感のほうがまさっていて、私が困らないように様々な手続きがされていたのも見事としかいいようがありません。
いつも李白のように死にたいといっている私ですが、飲酒後に船に乗ることはなさそうなのでこれも選択肢の一つに加えておきます。