若い頃どんな過ごし方をしていたか、遺伝や食生活の影響もあるでしょうけれど誰でもなる可能性があるんですね。
https://www.asahi.com/articles/ASL376VTXL37UTFL011.html
母も物忘れ外来で長谷川式検査を受けました。
(今日が何月何日で、季節は、今の総理大臣の名前、今朝のトップニュース、10時10分を指す時計の絵を描いて、立方体の箱の絵を描いてなど)
今日がいつなのかもわからない、世相に興味なんかあるはずない、総理大臣ナニソレ、絵も非常に上手く時間に正確だった母が13時まである文字盤を描き、立体の箱なんて形もわからなくなっていて「ああ、やっぱりな」と思ったものです。
この方法を確立された長谷川ドクターも自ら認知症であることを敢えて公表されています。
記事によると長谷川先生の認知症は嗜銀顆粒性(しぎんかりゅうせい)という認知症で、もっとも多いアルツハイマー型より神経細胞の損傷が少なく見当識障害や暴力という問題もあまりないそうです。
素人の私からいわせれば89歳の高齢の先生ですら加齢で記憶に確かさがなくなってきた。敢えて病名をつけるなら・・・という感じがしますが。
あまり大きなニュースにはなりませんが、職員に暴力を振るう認知症患者の身体拘束や出入り口の施錠などやむにやまれぬ介護事情があります。
パーソン・センタード・ケア(本人を中心とした介護)という理念が掲げられていますが、対応するスタッフの不足、一人一人に丁寧に寄り添えない多忙な現場を考えると理念とはかけ離れている施設もあるでしょう。
もう他人事じゃないんですよね。
今日は関係なくても明日は我が身かもしれません。
認知症が不幸なんじゃなくて、健常者が作ったシステムの中で共存が難しいことが問題なんです。