近ごろ地方でもブックカフェが増えています。本を販売するだけでなくカフェとのコラボや独自のやり方で垣根を超えた業態が好まれているようです。
イベントやトークショー、英会話レッスンを提供しているところもあり、もはや書店やカフェを超えて人を惹きつける場のようです。
そんななか以前より気になっていたドリンクや肴を提供する古本屋さんに行く機会がありました。
その日、相続の振り込み訂正をするため出掛けていた帰り足でふと用事が済んだからどこかで寛ぎたいなぁと思いました。
そのときいる場所から二駅ほど離れたそのお店は、住宅街の路地の一角に昔からあるような佇まいでオープンしていました。
ツイッターで何度か見たとおりの外観と内装で、吸い込まれるように店内に入ると相互フォローしている店主がいました。
え、こんなにお若い方なんだ‼︎
古本屋さんというと年配の気難しい店主がこだわりを持ってやっているというイメージだったので驚きました。
見るだけ、喋るだけ、呑むだけ、待ち合わせ場所にと多種多様な用途に対応していて、気構えず地域の交差点のようなオープンな場でありたいとのことでした。
ブックカフェというスタイルにしてしまうと、なにか注文しなければ、買わなければと思いながら入るのでそこを取り払いたいようでした。
そう「気構え」を外すと偶然の発見や会話がうまれます。
私も本を見るでもなく、ほぼ店主とスタッフさんとのお喋りであっという間に時間が過ぎて、さっきまで雑務に追われて気落ちしていたのが嘘のようにすっきりしていました。
なかでも介護や漢方の話題に及んだのが意外すぎて、やはり人は喋ってみないことにはわからないのだと再認識しました。
次回は私が読み終えた本を持参し、金曜日しか提供されないまかないカレーに挑戦したいものです。