今月の漢方講座では自然界の気候や我々の感情も病因になりうる、というお話をしています。
六気と呼ばれる自然界の気候(風 寒 暑 湿 乾燥 火 )そものもに害はありませんが、過剰、不足、季節との不相応が生じたとき、私たちの抵抗力が落ちているとき六淫(りくいん)という邪気になります。
昨今の異常気象では過剰、不足、季節との不相応どれもが当てはまるようです。
春先に30℃まで気温が上昇したり、水不足または集中豪雨による災害など以前より多発しています。
なにごとも度を越すとなんらかの影響が出るものです。
感情も然りで、七情とよばれる私たちの感情もそれぞれの臓腑に影響を及ぼします。
怒 喜 思 憂 悲 恐 驚そのものは必要不可欠なものですが、強すぎたり長期間続くと影響がでます。
わかりやすいのが悩み事があるとき食欲が失せるというアレですね。自覚のある方も多いのではないでしょうか。
私もそうです。
頭では認めたくないのですが、父亡きあとの家屋、税金、母の遠距離介護とその費用、父の法要、近所づきあい、自分の漢方講座の企画、主宰するピアノ教室のこと、私の限界値を超えているようです。
ここで身体のシグナルを無視して頑張るとどうなるか?恐らく倒れるでしょうね。
今の状況や症状を正直に話せる人が何人かいて、施術、アドバイス、専門的な見立て、投薬治療のどれも受けています。
まずは認めるところからなんですね。
他の人は変わってくれませんから。
になみに喜び過ぎも気が緩むのでよくないとされています。嬉しくて浮かれる、浮き足立つなんていうのがありますね。
昔、親戚のおじさんが双子の男の子が生まれて喜んで車ごと田んぼに落ちたのはこれだったんだ‼︎と今になって合点がいくのでした。