母を在宅介護していて室内でも車椅子で過ごすようになりました。
介助すれば自力で立てて歩けますが、介護側のこちらの負担が重いので移動には車椅子を使うようにしました。
座席の横にストッパーがついていて、介護者が少し身体をかがめないとスムーズに操作できません。
ヘルパーさんがラップの芯をレバーに差し込むと楽よと教えてくれて、あ〜こんな小さな工夫でこんなに楽になるんだ‼︎と感激したものです。
介護者は長いラップの芯を押したり引いたりするだけで操作できるのですから負担が減ります。
介護は辛いと先入観で捉えがちですが、早めに助けてくれる人を見つけることで何分の一にも労力を減らせます。
特に通いのヘルパーさんの知識やスキルは舌を巻くほどで、よその家庭のやり方を上手にアレンジして取り入れてくれるので、生活の変化に対応できない高齢者には有難い存在です。
車椅子移動は介護する側には都合の良いものですが、ブレーキ操作を誤ると共倒れの危険性もあります。
特に認知症の人は一度倒れてしまうと、身体の使い方がわからず起き上がれません。
健常者なら簡単に手をついて起きられるのに、それすらできないのです。
私は常にそれが不安で「絶対に転ばせないようにしなければ‼︎」という強迫観念に囚われていました。
そういう類のストレスは極力減らすに限ります。
認知症の進行スピードは人それぞれですが、早い段階から頼り方を身につけておくのが心身ともに楽に過ごせるコツになります。